「1人目の出産より2人目の出産のほうが楽だよ」なんて友人や両親に言われていましたが、実際私は1人目も2人目も出産は大変なものでした。
1人目は39週と、予定日より1週間早い出産で、真夜中に微弱陣痛がきて病院に向かい、病院で破水をして入院となりました。破水はしたのですが、赤ちゃんが全然下がってこず子宮口もまだ1センチと開いてませんでした。
陣痛も遠のいてしまったので、陣痛促進剤・バルーンを使って陣痛を待つこと2日間。陣痛はとても痛くて、子宮口を広げる為に助産師さんにぐりぐりと子宮口を広げられているときは、裂けてしまうのではないかというくらいの痛さで、ひたすら「痛い、もうやだ」と叫んでいました。
子宮口が全開になって分娩室に移動して、ものの5分で産まれて来た2580gの男の子。さっきまでの痛みはどこへやら、産まれた瞬間に全ての痛みが治まりました。このように1人目は、陣痛こそ長かったですが分娩室に入ってからはあっという間だったので、痛いという思いより産まれるまで長かったなと思う出産でした。
2人目も同じく39週での出産となりました。38週を迎えたあたりから夜になると微弱陣痛が起こるようになり、もうそろそろ出産なのかな?と思っていました。そんな39週目の夜、夕飯を作っている最中に微弱陣痛がきました。「今日もまた微弱陣痛止まりかな?」と思いながら夕飯を作り、夕飯を食べ終えたのですが、いつもならだんだん痛みが遠のいていくのに、今回はどんどん痛みが増している気がしました。
とりあえずお風呂に入り、お布団に横になっていたのですが一向に痛みはなくならず、夜の0時までお布団で何度も寝ようと試みましたがあまりの痛さに耐え切れず寝ている主人を起こして病院へ。
病院につくと、既に子宮口は4センチ開いていたのですが、赤ちゃんは全く下がってきておらず、とりあえず破水を待とうということになりました。深夜の3時頃まで様子見の状態で、子宮口は5センチになりましたが、破水もせず赤ちゃんが降りてくる気配もありませんでした。ですが、もう陣痛の痛みはピークで、分娩するまでに少し眠って体力を温存したいのに、3分間隔くらいで陣痛の痛みに襲われて全く眠れず、朝の6時。
1人目のときとは違って、ものすごい痛みの陣痛がもう6時間ほどぶっ通しで続いていたので、意識が朦朧としてしまいました。
助産師さんに、これ以上は体力がもたないということで人工的に破水してもらったのですが、赤ちゃんが全然下がってこなくて、ただただ強い痛みに耐えるのみでした。助産師さんが言うには、赤ちゃんは横を向いていて頭の向きを変えてくれないと産まれて来ないといわれ、赤ちゃんの頭の向きを直す為に子宮口をこれでもかというくらい開かれました。もう、これ以上の痛みはないと思います。
一睡もせずノンストップの陣痛に体がついていかず、ついに意識を失いました。気づいたら酸素吸入器をつけていました。主人から聞いたら1分ほど意識を失っていたそうで、目を覚ましたら主人が何故か号泣して手を握って私の名前を呼んでいました。
意識を失っている間に、赤ちゃんが頭の向きを変えてくれて、「いきんでください!」と助産師さんに言われた瞬間、これでもかというくらいいきみましたが、長い陣痛のせいで力が全然でないんです。いきんでいるつもりでも、もう体に力が入らなくて中々スムーズにいきめず。それでも、この子のために頑張らなきゃと必死にいきみました。
「頭がでてきましたよ!あともう少し、がんばれ!」と助産師さんに言われ、やっと我が子に会えると主人の手を握り最後のいきみ。朝の7時過ぎに2650gの男の子出産。意識を失うほど辛い出産を乗り越え、我が子を抱いた瞬間主人と号泣しました。私も辛かったけど、この子だって辛かったはず、無事に産まれてきてくれて本当にありがとうという気持ちでいっぱいでした。
出産は、1人目だろうが2人目だろうが、きっと何回経験しても大変なものです。今ではもう、あんなに辛い出産をしたにも関わらず、もう1人子供が欲しいなーなんて、主人と話しているのだから不思議ですよね。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:えま
年齢:21歳
子どもの年齢:1歳7ヶ月
年子の男の子のママです。仕事に育児に家事と毎日戦争のような日々を過ごしています。2児のママになった今でも慣れないことやわからないこと等沢山あります。男の子ならではの接し方や、遊び方、叱り方、育て方、家事等いろんな情報を皆さんと共有できればと思います。
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