5歳長男、3歳長女、ともにアトピー肌です。
毎日朝晩、塗り薬と保湿剤を塗っています。
ガサガサがひどいところには、強めの塗り薬。
ちょっと気になるところには、弱めの塗り薬。
そして肌全体には別で、保湿剤を塗ります。
まあ、これが、大変でして。
薬さえきちんと塗れたら、肌の状態はよく、子どもたち本人も痒がることなく快適に過ごせるのですが。
簡単には塗らせてくれない。
寝転がってるだけの赤ちゃん時代は、マッサージも兼ねてやったりして、楽しくもあったのですが。
動くようになってから、これがもう、じっとしてない。
上の子なんて、聞き分けがよくなってきたものの、体が大きくなって薬塗る面積が大きくなったもんだから、1・2分はじっとしてられても、全身塗り終わるまでは、なかなか。
ああもう、めんどくさい!!と、適当に塗って終わりにしちゃったら。
痒くて掻きむしって、つらそうな子どもたち、私たち親も、さすって、冷やして、洗ってまた薬を塗って……。
なんてことになることが、わかってるので、追いかけながらも薬を塗る日々。
そんな毎日ですが、かかりつけドクターには、肌の状態を見てもらうたびに、「キレイになったねえ!」と言ってもらえます。
毎日の育児に不安を抱える中、ほっと胸をなでおろす瞬間です。
「薬塗るの大変だったでしょう」
「ええまあ(笑)、じっとしててくれないし、ウチの夫なんて、全家事育児の中で『風呂上がりの子どもたちの薬塗り』が一番しんどいって言ってます(笑)」
なんて話をしましたらば。
「……そっか」
ドクター、なにやら考えて、PCをカチカチしつつ。
「そしたらね、おかあさんね。保湿スプレーと、あと塗り薬は保湿剤と混ぜたやつにして、出しとくでね。スプレーはシュッとかけてささっと広げればいいし、塗り薬と保湿剤別々で塗らんでよくなるでね。この肌の状態なら、それでいけるで」
横にいた看護師さんが、保湿スプレーのサンプルを私の手にシュッとしてくれました。
確かにこれなら、背中など広い範囲にシュシュっとやれて、ラク!
「これは助かります……!」
感動している私に、ドクターがかけてくれた言葉。
「大変なもんは減らさにゃ!少しでも楽できるならせにゃぁ!ね!!」
私。
それ言われて、涙腺決壊しました。
「育児が大変なのは当たり前、それをしんどいと感じる方が未熟」なんて風に、思っていた節がありました。
だから、大変だろうとなんだろうと、やるしかない!と頑張って、結果を褒めてもらえてやっと、ほっとして。
「大変なものを、減らす」なんて、とても言えない、私なんかが望んではいけないものだ、とまで、思っていた部分がありました。
そこに、ドクターの先の言葉。
子どもや他の親御さんの手前、あんまり泣いてるわけにはいかなかったですが……救われました。
当たり前だなんて思わずに、大変なこと、伝えていけたら。
もしかしたら、私には思いもよらないいい方法を、誰かに授けてもらえるかもしれない。
なんて、思わせてもらいました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:5歳と3歳
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。5歳男児&3歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
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