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私は何をしているんだろう…。ドアを挟んで母子で大泣きした「ネントレ」で気づいたこと by ぴよととなつき

ネントレ…それは子どもの寝かしつけトレーニング「ネンネトレーニング」の略です

子どもができるまで知らなかったワードですが、長男が生まれてからトラウマ級に苦しんだのがこれでした。

長男が1歳を過ぎて、夜の寝かしつけに手こずっていました。

赤ちゃん時代、添い乳で寝かしつけをしていたので断乳後も自然と添い寝で寝かしつけをしていたのですが、毎晩寝かしつけに1〜2時間かかっていました。

寝かしつけに時間がかかり悩んでいた時に、ママ友から聞いたのが「ネントレ」でした。

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ネントレには大まかに2種類の方法があります。ひとつは「泣かせるネントレ」もうひとつは「泣かせないネントレ」です。

そのママ友が教えてくれたのは「泣かせるネントレ」でした。
本まで貸してもらい、その本に従ってネントレをスタートさせました。

その内容は、赤ちゃんを寝室に1人にして最初は泣いてもそばには行かず決められた時間になったら母親も寝室に入りトントンして安心させてあげる、というものでした。
部屋に1人にされた赤ちゃんは激しく泣きますが、1人にする時間を5分、10分、15分……と間隔をのばしていくうちに、添い寝せずに赤ちゃんが1人で寝られるようになるというのです。

 

ママ友からは「子どもの泣き声に心が折れそうになるけど、そこで諦めたらネントレの意味がなくなるからね!」と言われていたので、最初は申し訳なく思いながらも泣き疲れて眠るまで寝室のドアの前で耐えていました。

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しかし…本のとおりにネントレを進めて1ヶ月半が過ぎても、一向に1人で眠る気配がありません。私を呼び泣き叫ぶ息子が、開けてくれとドアを叩いているのです。それでも「ここで辞めたら今まで続けてきた意味がなくなる…」と私は固くドアを閉じていましたが、ドアを押さえながら涙が止まらなくなりました。

私の心が限界でした。

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「寝かしつけで楽をしたい」という親のエゴでこんなに泣かせて、私は何をしているんだろう。

意味もわからず突然部屋に閉じ込められたこの子はどう思っているだろう。
私も子どももツラいのにネントレを続ける意味なんてない。
私はドアを開けて息子を抱きしめて謝りました。

 

結果、私はネントレに失敗したのですが後悔はしていません。(もっと早く中断すれば良かったという後悔はある…)

子育ては他人と比べるものではないし、正解も不正解もありません。

親もそれぞれ、子もそれぞれ。

誰かと同じ方法で育てたところで、同じ結果が生まれることはないのです。

『うまくやらなくちゃ』という考えは捨てて、『子どもと私がどうやったら笑って過ごせるか』を考えるようにしようと思った出来事でした。f:id:akasuguedi:20170906091124j:plain >>次回エピソード:「お片付けしなさい!」から解放されたい…。兄弟で一緒に片付けさせる3つの作戦 by ぴよととなつき

 

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著者:ぴよととなつき
年齢:華の30代♡
子どもの年齢:3才と1才
関西出身の母が、ツッコミどころ満載な息子たち(&夫)と過ごす毎日をインスタグラムに投稿しています。東京に引っ越してきたものの、外出先は公園と児童館なので都会にいる実感はない…。

書籍:『#ピヨトト家~うちのアホかわ男子たち~』(マガジンハウス社)
instagram@naxkiiii

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