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休日のお出かけが無意味なミッションと化していた。近所の公園ではしゃぐ長男を見て気づいたこと by tomekko

こんにちは。tomekkoです。

行楽の秋ですね〜。皆さんは子連れでお出かけってどんなところへ行っていますか?

 

我が家は、休日はもっぱら近場の自然公園やアスレチックなど、5歳と1歳が同時に遊べてあまりお金もかからないところで過ごすことが多いんですが、実は次男が生まれる前までは全く違った過ごし方をしていました。

 

とにかく生真面目で、慣れない育児に毎日不安を抱えていたワタシ。

ネットや育児書を引き合いに、なんでもかんでも

「こうでなくてはならない!ほんの少しでも間違ったら取り返しのつかないことに…っ!」

と怯え、型にはめようはめようとしていました。

 

おでかけ=『思い出づくり』

 

と決めつけて、休日という休日は必ず『子どものタメになる』イベントや記念写真を撮りやすいスポットを探しては疲れている夫を追い立てて出かけていました。 

 

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いえ、正直に言いましょう。

 

あの頃のワタシは、↑こんな自縄自縛状態ゆえに、平日を子どもと2人きりで過ごすことがストレスになっていたんです。

休日まで、家の中で1日過ごすのなんて耐えられない!車で遠出すれば、移動時間は子どものお世話から解放される。なんてあざとい思いもありました。

 

動物園。水族館。アミューズメントパークに果物狩り…etc。

 

車や電車で、県をまたいで移動することもしばしば。

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行く先々でマスコットや顔はめパネルがあれば、長男をセッティングして激写し、自撮りで家族写真を撮りまくり。

 

長男が1歳になってからはワタシが復職したため、一緒に過ごしてあげられない罪悪感も重なって、疲れた体にムチ打ってより一層休日のお出かけを強化しました。

 

2歳になると飛行機代がかかるからと、慌てて1歳のうちに海外旅行にも行きました。

 

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それなのに、少しでも生活リズムを崩すと大変なことになる(何がどうなるのかは自分でもよくわかってない)と不安を募らせた結果、時差の少ない場所を選び、行った先でもお昼寝や食事の時間を頑なに守りました。

つまり、ほとんどホテルから出ず、行くのはホテルのプライベートビーチか免税店のみ…という、家にいるのとほぼ変わらないじゃん‼︎という日々を3日ほど過ごしたわけです…

 

今思えば、あの頃仕事で稼いだ給料はほとんど、こんなアホらしいお出かけ代で消えていたのではないでしょうか…

 

もちろん思い返すとアホらしい、お金もったいなかった、と情けない気持ちになりますよ。

でも、あの頃は視野が狭ーくなっていて、夫からも何度も無駄じゃない?こんなの本人は思い出に残らないよ?といった投げかけはあったのですが、耳を塞いでいたんですね。

 

そんな自己満足の魔法が解けたのは、次男が生まれてお出かけもままならなくなってから。

 

それまで毎年せっせと撮りためた長男の写真を整理してフォトアルバムを作っていたのですが、1歳の頃のアルバムを長男に見せたところ

「あ!次男くんだ〜!」と自分を指差していました。

確かに生まれてしばらくの次男は、同じ頃の長男に瓜二つではあったのですが、2歳、3歳のアルバムを見せて「ホラ、ここ行ったの覚えてる?お父さんと3人でさぁ…」と話しても、全く覚えてないんですよね。

 

普通に考えたら当たり前の(夫からも散々言われてた)長男の反応に、ようやく我に帰ったワタシ。

 

そのすぐ後でしょうか、首の座らない次男を連れて遠出するのも…と平日によく行く近所の公園で過ごした時の、長男の弾けるような笑顔と汗だくで遊ぶ様子を見ていて、やっとやっとずれまくっていた自分の認識を取り戻しました。

 

ただただ遠くの立派な施設や賑やかなイベントへ繰り出して「おでかけ」の記録を作っても、写真に写る長男の顔はいつもキョトンとしているだけ。

近所の公園で母に見守られながら偶然会ったお友達と虫獲りやサッカーをしている時のような、キラキラした笑顔はどこにも無いのです。

 

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長男が赤ちゃんの頃から、「子どもは親と一緒にいるだけで幸せなんだから、無理にどこかへ出かけなくったっていい」という話はそこかしこで聞いていたのです。

でも、あの頃のワタシにはそれが苦痛でした。

それはそれで、真面目に向き合い過ぎていたあの頃のワタシの姿なので、仕方なかったと思います。

 

でも、気づけた時からでも遅くない。

 

どこで過ごすかより、誰と過ごすか。

 

何を食べるかより、誰と食べるか。

 

当たり前だけど、大事なこと。

 

今では、大きなイベントは月に1〜2回程度。

お友達家族と近所で遊んだり、自転車の練習をしたり、次男も一緒に池の鯉にエサをやったりしているだけで、ゆったりと時間を過ごせてみんな楽しそうです。

 

子どもとの時間を余裕ある心で楽しめるようになった今、何気ない日常の笑顔を大事な思い出として、写真や絵日記、そして何より心に刻んでおきたいと思っています。

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著者:tomekko
年齢:35歳
子どもの年齢:長男4歳、次男8ヶ月

4歳差の兄弟に日々育てられています。次男誕生を機に、インスタグラムでこそだて絵日記を始めました。ビッグベビーの次男に体力を奪われ、マイペースな長男に精神力を奪われながらも、絵を描く時間が最高の癒し。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。