こんにちは、もものしかです。
世の中には自分とは意図せぬ付き合いを迫られる時があります。
母親になれば、なおさらその機会は増えてくると思います。
今日は、そんな私の《ママ友》に関するお話。
よく聞く《ママ友》という言葉。
聴き慣れてはいたものの、母親になった当初、人見知りでひねくれ者の私にとってその言葉は、《お母さん同士のお付き合いをしなさい》という脅迫のように感じていました。
流行りのリトミックやベビーマッサージも、子供の為を思うと刺激になっていいと頭では理解していながらも、お母さん同士のお付き合いがあるかもと思うと、なかなか行動には移せず。
「い…家でもできるし。」
と、頑なに支援センターに行くのを拒んでいました。
しかし月齢が進むにつれ、私の与えてあげられるものには限りがある事にも気付き、子供の刺激になるのだったらと、ようやく重く太い腰を上げて支援センターへ。
OK。だいたい分かった。ありがとね。
扉を閉めて帰ろうかと思いました。
そこには、子供を愛しい目で見つめ、楽しそうに子育て談義に花を咲かせる、大勢の輝く日本の母達の姿。
眩しすぎる支援センターの光景に、セルフレジを前にしたご高齢のごとく、戸惑いを隠せない私。
義親族の結婚式か、というぐらいのアウェイ感。
「はじめまして」つって一人一人に母乳注ぎに行っちゃう勢いです。
そして、たまにこんな私に話しかけて下さる、奇特な方がいらっしゃっても、数秒後には2人で将棋でもさしてるかのような静寂。
そしてその静寂を破る、突然の轟音。
ミュージックスタート。
恥ずかしくて、素直に体をビートに預けられない。
もう家に帰ってから、ドッと気疲れしましたたが、ふと気付いたのです。
毎日の“育児疲れ”の中で、しばらく感じてなかった“気疲れ”の緊張感が少し新鮮に感じられ、我が子もさる事ながら、ほかならぬ母親である私の刺激になっていたのです。
それに、夜泣きや離乳食、思い通りにいかない事だらけの赤ちゃんと一日中2人きりで、落ち着けるのは主人が帰ってきてから寝るまでのほんの少しの時間だけ。
人がいるところにいると、1人じゃないという安心感からか、どこかホッとしている自分がいました。
何より、ズボラな自分が人前に出る事で、子供とマンツーマンでじっくり向き合う時間を強制的に作ることができました。
行って見て初めて分かりました。
支援センター。それは、緊張と安堵をもたらしてくれる、不思議な空間。
私はママ友が出来ないかも、話の輪に入れないかも…
そんなことに焦り、《ママ友》という言葉を敬遠しつつも、どこか自分から勝手に縛られに行っているような気がしました。
でも、そんな事は二の次三の次。子供の月齢が小さいうちは、まずは…
なにも気にせず、自分と子供が楽しい空間を作ろう。
そう心に決めて、母親が全力で楽しんでいると、安心するのか子供も楽しそうにしているし、そうしていると不思議と他のお母さん達から声を掛けられることも多くなりました。
何事も、まずは自分が楽しむ。
その姿を見ると、自ずと子供も楽しんでくれる。
そう考えさせてくれた出来事でした。
母になりもうすぐ4年になる私。
偉そうに言っていますが、ママ友は0人です。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>次回エピソード:強力幼児ホイホイ?ゴミ屋敷ごっこ?楽しいだけじゃない、キッズテントの意外な使い方 by もものしか
著者:もものしか
年齢:肌年齢47歳
子どもの年齢:3歳と1歳
先立って紹介することが何もない、ただの主婦です。色ぬりが苦手で、サザエの内臓のような色合いの絵になってしまいます。
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