さらに驚きは続く。
私は前回の話の流れから、股関節が広がったのが原因で腰も痛いのだと思っていた。
というか、妊娠中あれだけ大きなお腹を抱え、産後も子どもを抱っこしたりしていたのだ、原因は普通に「重いものを持ったから」とそう疑っていなかった。
いや、それも立派な原因だし、モノゴトは常に複雑に絡み合い相互に影響し合うもの。 どんな原因で切り取ったとしても、腰がめちゃくちゃ痛いという事実は変わらないのだから「とりあえずこの痛みから解放されたい=マッサージとかして欲しい!全てはその後から!」と思っていたし、そう思ってもいいと思っていた。
しかし、それは今から思えばとても傲慢な思い込みであった。
この運命のキネジストの手が横向きの状態で指の第2関節くらいまでズブッと入っていく様を初めてみた時、松田優作もビックリするくらいに「なんじゃああああああこりゃあああああああああ」とシャウトした…心の中で。
皆さんは臨月のお腹に胎児の足の形が浮き上がる写真などは見たことがないだろうか?
「あれ…お腹は筋肉で覆われているはずなのにオカシイな?」なんて思いませんでしたか? さとうも「ここまでクッキリと見えるかいな〜」って少し小馬鹿にしてたんですよ。
臨月になると…腹筋…割れるんですね…もちろんボディービルダー的でない意味で。もちろん切断されるわけではないので、筋膜などではつながっている…としてもオドロキじゃないですか?
「え…?腹筋って割れちゃうの? 割れても大丈夫なの? 割れた状態で出産なんかしちゃったの?ワタシ⁉︎」って思いました。 (言われてみればいきむ時は腹筋よりももっと奥の方から押していたような…)
とにもかくにも私は産後は元に戻るはずの腹筋が左右に別れたママで上手く使えず、それを補填しようと腰の筋肉が頑張ってくれていたことが判明=腹筋を元に戻さない限りいくらマッサージなどで痛みをとったとしても根本的な解決にはならないということが分かった。
思えば長女の出産の時は階段の昇り降り以外はずっと座りっぱなしだったり、寝てばかりだった…。っていうか最初の頃はつわりでトイレの住人だったし、気分の良い時はほとんどなかった為、運動しようという気持ちすらなかった…。
次女の時も足の付け根が痛いのと、長女の世話があるため歩いたり公園に行ったりしていろいろ動いていたが「筋トレ」ではなかった…。
そして…そもそも私は小さい頃から絵ばかり描いて、運動部だったためしもない…。
今までの行いが、走馬灯のように駆け巡った。
それでもなお「筋トレ」に抵抗があったが、悪い意味で割れてしまった腹筋がそこにあると分かってしまった以上嫌だとは言えなかった。
こうしてさとうの腹筋を中心とした筋トレ&運動生活が幕を開けたのであった!
でも最終的にマッサージを受けられました…。 至福でした…。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:さとえみ
年齢:37歳
子どもの年齢:4歳6歳8歳
大阪生まれの大阪育ちで似顔絵師をやっていましたが、今はフランダース地方で白目むきながら三姉妹の母をやっております。日々の生活に追われながらも絵を描くことだけは忘れたくないと時間短縮のためにたどり着いたのはiPad miniでブログ絵を描くこと。考え方のまるで違うシロクマ似の旦那様と元気いっぱいの三姉妹に囲まれて、「パトラッシュ…もう疲れたよ…」と言いながらもブログを更新しております。
ブログ:フランダースの三姉妹
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