待望の1人目の妊娠がわかった日。
妊娠したことに喜びを感じる間もなく、「胞状奇胎」と診断されました。
個人の産婦人科だったので「これ以上はうちじゃ見れないから。」とアッサリ総合病院への紹介状を渡されました。
呆然としました。
目の前が真っ暗になりました。
病院を出て、無意識に主人に電話をしていました。
とりあえずわたしは総合病院へ。
不安と、初期のつわり症状で青ざめながら診察を待ちました。
心細い2時間でしたが、ちょうど診察の順番がくる頃。
息を切らし、主人が駆けつけてくれました。
私は全身の力が抜けて涙が出てきました。そばにいてもらうだけでこんなに安心できるなんて。
そして、「間に合ってよかった…!大切なことは、ちゃんと一緒に聞いておきたいから。」と言ってくれました。
診察結果ぐらい、私が聞いた内容を主人に伝えたら済むものですが、パパとしての真剣な気持ちが伝わってきて嬉しかったです。
受診してもらい、先生は「おそらく大丈夫だけど経過観察で」とのことでした。
二人でホッとしたのを覚えています。
しかし、胞状奇胎の心配がほぼ去った頃、今度は子宮に影がみえると診断されました。その影が嚢胞であれば、妊娠は継続したまま手術。でもその検査は安定期に入るまでできない、とのことだったので、また不安な日々を過ごすことに。
主人は今回も出来る限り付き添ってくれようとしていました。安定期に入り、MRIを撮って検査をしましたが、幸い異常はありませんでした。
結局は問題が無かったのですが、初めての妊娠と不安の尽きない日々…。
「ママが不安だと赤ちゃんも心配するよ。俺たちの子やから絶対大丈夫。俺もできることは何でもする。よし、次の休みはおいしいもの食べに行って気分転換しよ!」と、いつも側で元気づけてくれていた主人がいたから乗り越えることができたんだと思います。
主人も、赤ちゃんと会える日をとても楽しみにしていたので、その分不安でいっぱいだったはず。でも一度もそんな表情は見せず、私が落ちこまないようにと、明るく過ごしてくれていました。
また、主人は、私だけが身も心も親になる準備を進めているように見えたことが悔しかったようで、一生懸命おなかに「パパだよ~」と話しかけたり、おなかの大きな私を背景に生まれてくる子どもへのメッセージを録画したり(笑)と、自分なりにパパに向けて準備をしている様子も嬉しかったです。
そして今、無事に生まれてきてくれた2人の子どもたちもパパのことが大好きです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
年齢:アラサー
子どもの年齢:5歳と2歳
ムスコとムスメの日々成長する姿を絵日記にしてInstagramに綴っています。著書「hibi家のムスコとムスメ」(シリーズ全2冊)が河出書房新社より発売中。
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