息子が生まれて数ヶ月経ったころのことでした。
いつものようにオムツを変えたり着替えさせていると
あれ?体に青あざが・・なんだろう、まだ寝返りも打てないしどこかでぶつけた記憶もないのに・・・
なんだなんだと思っているうちに数日で青あざがどんどん増えていきます。
手足ではなくおなかや胸に広がる青あざ。普通に考えてぶつけてあざができるような場所でもありません。まだらの地図のようにおなかの半分くらいが青くなってしまいました。
これはなんかの悪い病気なんじゃ・・・心配になって小児科へ連れて行きました。
「あー、これ、泣きすぎね。」
泣きすぎ!?え???ただの泣きすぎ?
なんと力いっぱい泣きすぎて毛細血管が切れて青あざになっていたそうです。びっくり。
息子はちょっとあやしたらげらげら笑い、泣くときは思いっきりの喜怒哀楽のはっきりした赤ちゃんでした。俗に言う「疳の虫」の激しい子で、泣き出すと海老反りになって抱っこしていても落としそうになっていました。
出産の時にいきみすぎて毛細血管が切れて青あざになる話は聞いたことがありますが、赤ちゃんも毛細血管が切れるくらい力いっぱい泣くことがあることに驚きました。
自閉症とカンシャク
その後、一ヶ月ほどで青あざは治まってきましたが、3歳すぎまで毎日1時間の泣き叫びタイムは続きました。それが始まると抱っこも拒否、寄るな触るなでただ横でじっと見ているしかありませんでした。
後に息子は自閉症スペクトラムと診断され、息子のカンシャクも自閉症の特性に関連するものですが、カンシャクがあるから必ず自閉症というわけではありません。(自閉症の場合はパニックと呼ばれる場合が多いです。)
一般の小さいお子さんにもカンシャクはよくみられます。また、カンシャクがないから自閉症などの発達障害でないとも限りません。息子と同じく自閉症スペクトラムを持つ娘はこのようなカンシャクはありませんでした。
息子は言葉を理解するのは早かったのですが、しゃべるのが遅く、自分の要求をうまく伝えることができませんでした。3歳ごろになっておしゃべりが上手になるごとにカンシャクタイムも減っていきました。
自閉症スペクトラムを持っているのでおしゃべりになった今でも自分の感情を伝えることが難しく、感情の切り替えがなかなか出来ないために今でもキーキーと言っていることは多いですが、彼なりにいろんな方法で自分の感情と折り合いをつけようとしています。
うちの息子の場合は泣きすぎで毛細血管が切れたのが原因でしたが、他の原因がある場合もあるでしょうし、同じようにあざが出来た場合はお医者さんに診てもらうようにしてください。
2歳の娘もあざだらけ
息子が青あざで受診したころ、2歳だった娘の脚も実はあざだらけで一緒に受診しました。
これは虫さされが原因とわかっていたのですが、普通の蚊に刺されてもやぶ蚊かブヨに刺されたように直径10センチほどに腫れてしまい、一ヶ月ほど強いかゆみが続き、その後色素沈着してあざになって数ヶ月残ってしまっていました。
まだ小さいので虫除け剤も使えるものが限られてきますし、なぜか娘はおいしいらしくとてもよく蚊に刺されていました。一つの炎症が大きく長く続くために娘の脚は夏中ぼこぼこ。
「かににさされたー!ちががでたー!!かゆいー!!」
と幼児お馴染みの一文字言葉を間違えるおしゃべりで大騒ぎしていました。
しかし蜂とかではなくたかが蚊に刺されただけですし、それくらいで病院を受診するのはどうだろうと気が引けてしまいそのままにしていました。
息子に青あざが出来たことをきっかけに一緒に娘の虫さされも診てもらおうとやっと小児科につれていったら、なぜもっと早くつれてこなかったのかと叱られました。
ここまでひどい虫刺されの場合はかきちぎりも激しくとびひなど他の皮膚疾患にもなりやすいですし、悪化する前に早めにケアしなければならないそうです。
激しいかゆみを抑えるための飲み薬と塗り薬をもらって帰りました。
子供は大人よりも蚊に刺されたあとの腫れ具合は大きい場合が多いそうですが、何事も程度が過ぎればお医者さんにみてもらうほうがよさそうです。蚊にさされて異常に腫れるのは小学校に入るくらいまで続きました。
一方息子のほうは同じく蚊に刺されてもそんなに激しく腫れることはありませんでした。虫刺されでかゆみが出たり腫れたりするのもアレルギー反応の一つなので、体質によって違うのかもしれません。
12歳になった今もどうやら娘は蚊に刺されやすいようですが、今では大人と変わらぬ程度の反応になっています。
著者:なないお
年齢:アラフィフ
娘 2005年生まれ、息子 2007年生まれ
発達障害を持つ子供たち二人を育てるシングルマザー。乳がんを患い治療中。頭の中をTwitterに垂れ流しながら復活の呪文をとなえています。
娘:明るくスパイシーなアクセル全開系女子。ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群。
息子:おだやかで刺激に弱いダジャレ数学少年。自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)
ブログ【うちの子流~発達障害と生きる】URL:http://nanaio.hatenablog.com/
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