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「陣痛なめてた。もうやめたいよ」と泣き言をいう私に、助産師が言った珠玉のひと言とは

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お産は命懸けとよく言いますが、それは真実だと思います。

本当に想像を遥かに上回る程、辛く痛くしんどい体験でした。

特に長男の場合は、難産だったため、私が経験した3回のお産の中で一番精神的にも体力的にも大変でした。

出産直前の私は、妊娠前から15キロ以上体重増加をしてしまい、動くのもやっとという感じでした。

それが原因のひとつになったようで、予定日から10日が経過しても生まれる気配がありません。

私は焦りと不安と苛立ちで、夜すら眠れない状況が何日も続いていました。

周りから「まだ出産しないの?」や「陣痛は来た?」と言った心配するメールすらプレッシャーになっていたほどです。

 

そんな予定日から10日が過ぎた朝方、トイレに行った後、階段を上がっていると何だかいつものとは違う感覚に襲われました。

失禁をしたような、下着がスースーする感覚です。

慌てて見てみると、生理2日目のような鮮血が出ていました。

おしるしだとすぐに分かりました。突然、鼓動が早くなり、「いよいよ、来たんだ!」と思いました。

まるで、これからジェットコースターに乗って急降下する時のような胸の高鳴りを感じていました。

 

入院セットを持って、主人を起こしました。

主人はおしるしを見た瞬間に、慌てた様子でタクシーを呼ぶために1階へ下りて行きました。

何度も階段につまづいていて、主人も緊張しているのだと分かりました。

そして乗車したタクシーの車内で、生理痛のような鈍痛が襲って来ました。

「これが、陣痛か!だったら、全然平気だ!」

そう思ったのを、覚えています。

 

しかし、私はまだ本当の陣痛というものを知らなかっただけなのです。

病院についてから、内診を行いました。しかし、まだ子宮口は4センチも開いていなかったのです。

 

陣痛室へ移動し、入院服に着替えました。

その間にも、陣痛は痛さを増して来ました。例えるなら、背骨を大きな鈍器で叩かれているような痛みです。

初めは、アイスクリームやお茶を飲む余裕がありましたが、陣痛室に入ってから4時間も経過すると食欲もなくなり、睡魔が襲って来ました。

しかし、子宮口はまだ5センチ程しか開いておらず、陣痛の感覚も10分を切ることはありません。

眠気で一瞬意識が飛ぶのですが、痛みで起こされてしまいます。その繰り返しに朦朧としてしまいます。

3分程痛みが襲ってきては引いていくというのが、12時間程続きました。

なかなか、子宮口は開かず、12時間経ってやっと8センチほどでした。

子宮口が開くにつれて痛みは増していきます。

「痛い時は、口でふーふーと言葉に出していいからね」と助産師さんからアドバイスされたので、陣痛が来るたびに「ふーふー」と言葉に出しましたが、あまりの痛さに声が震えてしまい、まるで悪霊に憑りつかれたかのような恐怖の声が陣痛室に響き渡りました。

主人が、私の肛門を服の上から抑えてくれていましたが、痛みはマシになることはありません。

もう、痛いのか眠たいのかわからなくなり、涙が止まりませんでした。

「陣痛なめてた。もうやめたいよ!」

そう泣き言を漏らしてしまいました。

すると見兼ねた助産師さんが「この子の、ママは誰?」と少し諭すように言いました。

「わ、私です」と言うと「じゃあ、頑張りなさい!赤ちゃんは必死に狭くて暗い産道を通ろうともがいているの!ママが頑張らなくて誰が、頑張るの?」そう言われたのを覚えています。

 

その時はあまり心に響かなかったですが、今思えば本当にその通りだと実感しています。

そして、弱音を吐いていた自分に対して、活を入れていただいたことに心から感謝しています。

 

陣痛から12時間以上経過した時、助産師さんが「シャワーでも浴びる?歩くことで、重力で赤ちゃんが下りることがあるよ」と提案してくれたので、シャワーを浴びるとこにしました。

しかし、シャワー室までの道のりが長く、壁に手をついて亀のように歩きました。普段なら2分で歩ける道のりを10分以上かかってしまいました。やっとの思いで、なんとかシャワーを浴びました。

すると、歩いたことが良かったのか、シャワーを浴びてから一気に10センチまで子宮口が開いたのです!

助産師さんから「思いっきりいきんでいいよ!」と言われ、陣痛と同時に思いっきりいきみました。すると、バシャという音と共に破水。

急いで、陣痛室から隣の分娩室へと主人と一緒に移動しました。分娩台に登って蛍光灯を見つめながら、次の陣痛が来るのを待ちます。

その時の痛みは、背骨が開いていくような痛みでした。

背中が熱くなり骨盤がメキメキと音を立てて開いていきます。本当に呼吸の仕方を忘れる程痛かったです。

  

「いきむときは、声を出さずに一点を見つめて押し出すのよ」と助産師さん言いました。そして遂に体が震えるほどの痛みが襲ってきました。

私は、体を少し起こし、握っていた分娩台の手すりを見つめいきみます。すると、ヌルッとした感覚の後に、甲高い産声が上がったのです!

 

その瞬間、涙が勝手に溢れだし先程までの痛みを忘れてしまいました。生まれた!
初めて抱いた息子は、小さく温かくて命の重みを感じました。本当に感動的な出会いでした。

今でも、しっかりと覚えています。

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著者:tatto
年齢:27歳
子どもの年齢:11歳、8歳、1歳、妊娠24週目

男の子ばかりで賑やかな家庭です。三男が生まれてから、長男は面倒見がよくなり毎日のように遊んでくれています。これからの成長が楽しみです。 最近の趣味は、離乳食の創作料理にはまっています。何でも、良く食べていた三男が好き嫌いをしだしたので、あの手この手で毎日苦戦しています。

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