こんにちは、ユーラシアです。
以前育児中は他人からあれこれ口を出される、というような話を書いたのですが、 その一方で、子供を産んでから思わぬ親切を受けることも増えました。
ネットでは残念ながらベビーカーや子連れでの電車利用などに厳しい声があり、鈍臭い私は絡まれたらどうしようとヒヤヒヤしながら乗ることが多いのですが、現実は皆さん拍子抜けするくらい親切です。
畳んだベビーカーを抱えようとしたとき、20歳くらいの若い女性が「持ちますよ!」と声をかけてくれたり、車内で「席、どうぞ」と少し離れた場所からわざわざ呼びに来てくれる中年男性がいたり。
しかし私はこれまで幸運なことに健康体で生きてきたので、電車や駅などで他人に助けてもらうという機会がほとんどありませんでした。
だから、「大丈夫ですか?」と声をかけられても素直に甘えることができず、ついつい「大丈夫です、どうも!」と断ってしまうことが続きました。だって、見ず知らずの他人様に「じゃあ席譲ってください」とか「この荷物持ってください」なんて、なかなか言えません。申し訳なくて。
でも断った後、よーく考えてみたのですが…… 向こうは「見ず知らずの他人」である私にわざわざ声をかけてくれたんですよね。それって、かなり勇気がいる行為ですよね。
そういえば私自身、若い頃はお年寄りに席を譲るだけでドッキドキでした。余計なお世話かな!? ありがた迷惑だったらどうしよう……と散々迷ったりして。
正直言うと、今だって緊張しますし。
同じ子連れ同士でもないのに、子供連れてバタバタしてる私に声をかけてくれるなんて、さぞ勇気がいっただろう、特に若い人や中高年男性は、散々迷った末に緊張しつつ声を上げてくれたんじゃないか? と思うと……。
「お気持ちだけで」と遠慮するのは、ある種の美徳かもしれません。
でも、私はせっかくだから、「ご親切、ありがたくちょうだいします!」と言っていこうと決めました。単純に助かるからという理由もありますが、それ以上に、勇気を出して声をかけてくれた人に、ちゃんとヒーローになってほしいからです。
「俺/私、人助けをしたんだぜ〜、すげー感謝されたんだぜ〜」と鼻高々で帰ってほしいし、 願わくば今後困っている人がいたら同じように声をかけてあげてほしい。断られてしまったら、「なんだ、余計なお世話だったのか……」と、声をかけるのをやめてしまうかもしれませんしね。
これまでたくさんの方に助けられたし、きっと今後も助けてもらう場面が続くだろうから、その感謝を忘れず、次は私が誰かを助けようと思いながら外出する毎日です。
目指せ、世話焼きおばさん……!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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