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幼稚園に行きたくないと泣きながら訴えてきた息子。迷いながらも休ませてみて気づけたこと by ヒビユウ 

毎日、とても嬉しそうに幼稚園に通うムスコ。
いつもお見送りの際は笑顔で手を振ってくれます。
元気に登園してくれることにいつも感謝していました。

 

しかし、秋の運動会が終わってしばらくした頃。

夜寝る前に「ママ、明日は幼稚園に行きたくない」と、突然肩をふるわせて泣き出したのです。

「ずる休みはダメ!行きなさい!」そう言いたい気持ちはあったけど、いつもの泣き方と様子が違う。

「どうしたの?何か明日心配なことでもあるの?」と聞くと、さらに激しく泣き出してしまい・・・
何か話そうとしても言葉にならず、さらに涙がボロボロ。

「明日幼稚園に行ったら次の日は土曜日。おやすみだよ。」
「おやすみの日は何して遊ぼうか?」
なんて気をそらそうとしてみても、泣いているムスコにとっては何の解決にもならないし、関係の無いこと。

「どこか痛いの? おなか痛い?」と聞いても、それだけはハッキリ「痛くない」と言う。

いつもと違う様子に、今回は時間をかけて話を聞いたほうがよさそうだと思い、休ませることに。

「わかった。明日は、特別にお休みしようか。気持ちが落ち着いたら、どうして幼稚園に行きたくないのかママに教えてほしいな。」

そう言うと、落ち着き、安心して眠って行きました。

次の日。とても元気に起きてきたムスコ。「休めると思ってご機嫌だな。」そう思いましたが、彼が話してくれることを信じて普段のお休みのように過ごしてみることに。

すると、お昼前のこと。

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ムスコは、自分だけがお遊戯会の練習についていけていないと思い、不安に思っていたのです。

実際、お遊戯会の練習は始まったばかり。自分だけができていないと感じ、先生にもどう不安を伝えたらよいかわからず、悩んでいたようです。

私はムスコの手を握り、「だいじょうぶ!始めたばかりだよ。今からみんなで一緒に上手になっていくんだよ。だから、わからないことや不安なことがあったらいつでも先生に言っていいと思うよ。」と伝えて抱きしめました。

すると「・・・うん。言ってみる。」と、涙を拭い、「あー、おなかすいたなー!早く幼稚園行きたくなってきた!」と、いつもの笑顔に戻りました。

 

夕方、こっそり担任の先生に電話して、お休みした本当の理由と、ムスコとのやりとりを話しました。

週明けの月曜日。いつも通りニコニコで幼稚園に行き、元気よく帰ってきたムスコに「今日どうだった?」と聞くと「楽しかった!」と返ってきました。

先生には、その日のお遊戯会の練習の前に「むずかしくてわからないことがある」と言葉は少ないですがちゃんと伝えることができた様子。そして教えてもらったおかげで、自信が持てたようでした。

 

「ママに言えばお休みできる」と思われないように気をつけていきたいですが、今回は、ムスコからじっくりお話を聞くことができてよかったと思っています。

不安なことを話してくれたことも、嬉しかった。

ただ、私が普段から、子どもたちにしっかり寄り添って話を聞いていれば、ここまで我慢させることはなかったのかもしれません。

子どもにとって一番身近な存在の私は「思ったことを伝えること」がちゃんとできているかな。まずは私自身、目線を合わせて話を聞いて伝える姿勢を持っていこうと思いました。

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著者:ヒビユウ

年齢:アラサー
子どもの年齢:5歳と2歳

ムスコとムスメの日々成長する姿を絵日記にしてInstagramに綴っています。著書「hibi家のムスコとムスメ」(シリーズ全2冊)が河出書房新社より発売中。

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