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ガミガミ怒ってばかりの子育てを変えたい!夫婦で始めた“育児部”ミーティング by マルサイ

長男の2~3歳時代、私は怒ってばかりの母親でした。

自我と自立心に加え好奇心と探究心まで芽生え始めた当時の長男は、何にでも手を出してしょっちゅう大惨事を招いていました。

家事と次男(乳児)のお世話を同時進行でやらなくてはならないうえに余計な仕事を増やして欲しくないと、長男が何かをやる度、間髪入れずに怒っていた私。
いくら言ってもやめないので叱り方が感情的になることもしばしば。

怒ることでしかやめさせられない自分のやり方は絶対に間違っている。
そう思ってはいたものの解決策が全く思いつきません。

 

 

 

f:id:akasuguedi:20180106225058j:plain自分の考えを客観的に見るため、夫に話を聞いてもらうことにしました。

その夜は2時間ほどああでもないこうでもないと、色々な角度から意見を出し合いました。

怒る以外のやり方はないか。
そもそも長男は本当に怒られることをしているのか。
「余計なこと」と思うのは親の都合に合わないからではないだろうか。
長男がやりたがることを思い切って受け入れてみるのはどうか。

この時の話し合いでは「怒る」という短絡的な手段で対処するのをやめ、まずは長男の気持ちに寄り添ってみようということになり、早速翌日からそのことを意識して過ごしてみました。

 

私がキッチンに立っていると長男もやってきます。
そして引き出しを開け中のものを出したりしまったり、イスを持ってきてシンクの中で水遊びを始めたりとやりたい放題。

いつもなら「引き出しの中をぐちゃぐちゃにしないで!」とか「ビショビショになるからやめなさい!」などと怒ってしまうところですが、長男がなぜそうするのか落ち着いて見ることにしました。

「もしかしたら長男は私と同じように『仕事』をしているつもりなのかもしれない。」

試しに長男に洗ったレタスをちぎるといった簡単な仕事を与えてみたところ、終わると満足したかのようにあっさりとキッチンを離れ自分の遊びに戻りました。

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このことがあってから、長男のやりたい気持ちをイタズラと捉えることをやめました。
手間は増えるし時間もかかるけど、ガミガミ怒ってばかりの母親でいるよりはずっといい。

ですがこの状態をキープするのはかなりの努力が必要です。
睡眠不足や疲労がたまると余裕がなくなりすぐ怒って解決しようとしてしまう。
余裕がないと客観性も失ってしまうので、そんな自分に気付くこともできない。
私は再び怒ることが多くなってきました。

 

そんな時夫と『怒らない週間』を設けました。
お互い1週間の間に何日間怒らずに過ごせるか競い合います。

この1週間で長男の様子が見る見る変わっていきました。
私の言葉にしっかり耳を傾けるようになりグズることが減って気分も安定、そして私自身もイライラすることが減りました。

毎晩反省会を開き、その日の成果や反省点を話し合い、お互いの良かった点やダメ出しも遠慮なく伝え合います。

子どもに毎日笑顔で過ごしてほしいという共通の目標があるので、お互いのダメ出しも真摯に受け止めることができました。


この「怒らない週間」の取り組みを今後も続けていきたいと夫婦で話していた時、いっそのこと育児を部活動として取り組んでいこう!となりました。

これが「育児部」の始まりです。

育児部のミーティングでは子どもの様子について気になっていることを話し合い、課題を挙げます。
そして翌日以降はその課題に沿って過ごし、ミーティングでその日の実践結果について報告し合います。

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例えばある時のミーティングでは片付けなさいと何回言っても片付けない子どもたちについて話し合いました。

話すうちに問題点が子どもではなく私にある気がしてきました。

思い返してみると私の子どもたちへの促し方はまるでリモコン操作のようだったのです。
片付けろ片付けろと言葉だけで遠隔操作したがる怠惰さを、子どもに見抜かれていたに違いありません。

その翌日は「~しなさい」ではなく「~しようか」という声がけとともに私も一緒に動くようにしました。

関わり方を変えると子どもたちの態度も激変!
言ってもやらない子どもたちの姿は努力を怠っていた私の姿そのものだったと反省しました。(まさに子は親の鏡です…)

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育児部のよいところは夫婦で取り組むことで育児に対するモチベーションが一気に上がる点です。

そして夫が子どもたちと接する姿を意識して観察するようになると、「夫はああいう風にやっている。では自分はどうやっているか?」と、夫を通して自分の姿を客観的に省みることもできます。

 

子育ての悩みはかたちを変え尽きることがありません。

今でも子どもの様子が不安定な時や親子関係がよくない方向に向かっているな、と感じたらすぐさま夫婦でミーティングを行なっています。
この先思春期をむかえる息子たちの気持ちに、異性の私ではなかなか理解できないこともきっとあるでしょう。
そんな時も育児部ミーティングで乗り越えていきたいと思います。

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著者:マルサイ
年齢:37歳
子どもの年齢:7歳・5歳・2歳

子どもたちが寝静まった後の大人のゴールデンタイムに描いた絵日記をインスタグラムに投稿するのが最高の娯楽。趣味は田んぼの生き物を観察すること。単行本「男子が3人います。」(大和書房)発売中!

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