赤ちゃんのお世話で睡眠不足に陥っていた頃は、おかしくなってしまいそうなほどの辛さでした。
私にとって本当に抜け出せない暗黒の日々だったのです。
まず、産後は家族の応援もあり、1ヶ月は安静にして過ごさせてもらいました。
しかし、安静に過ごすことと、睡眠時間を取れるかどうかは別の話です。
「新生児は3時間毎に母乳を欲しがり泣きます」というのは、理想的な時間配分。
実際はもっと不規則に泣きますし、母乳以外の欲求や不快時などでも泣きます。
泣くあいだが3時間だとしても、まだ母乳を飲むのが下手で、1回飲むのに30分くらいはざらにかかりますし、そこからオムツを替えたり、かなり頻繁に着替えが発生したりで、次回の母乳までに2時間もあるかどうか…。
その間にまず自分が寝付くのが大変なうえ、浅い眠りですぐに起こされるので寝不足どころではなく、本当に精神を擦り減らします。もちろん肉体的にも消耗します。
一度、父親が布団を干して叩く音で昼間起こされた時は、本当に殴りかかる勢いで怒鳴りました。頼むから私の寝ている間は静かにしてくれと…。
その後の父親は、私のことをはれ物に触るような扱いになりましたが、母親に聞くと「私も里帰りの時に父親(私から見て祖父)がそうなった」と笑ってくれたので、そういうものなのかもしれないな、と今なら笑えます。
授乳のタイミングなどは赤ちゃんにより違うと思いますが、その中でも我が子はかなり頻回授乳だったようです。
いろいろな場所で同じ月齢の赤ちゃんを持つお母さんたちと話しても「え、まだそんなに授乳してるんですか」と驚かれることもしばしば。
実際、育児日記を見返すと、3ヶ月過ぎても授乳の回数が多く、なかには1日で15回の日もありました。
その分、私は母乳に栄養を取られ、さらに睡眠時間も削られるので、体力も精神も消耗していきました。
そのため、もともとどちらかというと細身だった妊娠前の体重から更に5㎏くらい、出産直前の体重からいえば20㎏くらいは減り、小学生の平均体重にまで落ちました。
体力もなく、さらにそこにノロかと思われる急性胃腸炎も発症するなどして、どんどんと私自身がすり減っていくようでした。
今思えば、「赤ちゃんはちょっとくらいほっといても大丈夫だよ。もうちょっと自分を大事にして」と当時の自分に言いたいです。
また、私が体をすり減らした分、我が子はすくすくと育ち、おかげさまでビッグベイビーになりました(笑)。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:あきこ
年齢:35歳
子どもの年齢:1歳4ヶ月
結婚後数年子供に恵まれず、一年間の不妊治療の末ようやく生まれて来た男の子を溺愛するまだまだ新米ママ。常に寝不足と戦いながら周りの家族に支えられつつ、日々進化していく息子に驚きと喜びと、ほんのちょっとの怖さを感じています。驚異の成長を続ける息子と共に私も成長していきたいです。
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