こんにちは、こしいみほです。
ドタバタ元気な3歳の娘とホンワカ控えめな8か月の息子がいます。成功は覚えていても失敗はすぐ忘れがちな私ですが、体験談がほんの少しでも誰かの役に立てたら嬉しいです。
今回は、娘が黄疸と診断されNICUのある病院に転院になるまでを振り返ります。少し大袈裟ですが、私が母親としての覚悟を決めることを迫られた出来事でした。
黄疸。妊娠中に本で目にしたことはあったけれど、どんな病気で何が原因でどんな治療をしてどれくらいで治るものなのか、何も知らない。
光線治療って? 赤ちゃんはどうなる?
新生児室に行くと、同じ時期に生まれた赤ちゃんたちがふんわりしたお布団で並んで眠っている中、部屋の隅で光線治療用のコットに寝かされ、下から青紫の光を当てられている娘の姿がありました。
できるだけ長く光に当てたほうがよいため、治療用コットから出すことは極力控えることになりました。
他のママさんたちが3分ずつ、5分ずつと授乳時間を長くしていくなか、私は1分ずつ吸わせたらすぐにコットに戻してミルクをあげます。
おっぱいって吸わせなければ出てこないんじゃなかったっけ?
最初が肝心なんだよね?
母子同室が推奨されていた産院だったので、授乳が終わると他のママさんたちは赤ちゃんと一緒に各自の部屋に戻ります。でも私は新生児室に娘を残し、ひとりで部屋へ…。
さみしかった。焦りもありました。
産後で精神的に不安定だったからかもしれません。ぐるぐるといろんな思いが胸をよぎっていました。
「赤ちゃん」というだけあって、本来赤ちゃんの肌は赤みを帯びていますが、黄疸が強い娘は黄色っぽい肌でした。
症状が改善しないまま、退院予定日の前日、NICUのある病院へ転院し治療を行うことになったと告げられました。
思うようにお世話ができない、
他の赤ちゃんとの違いに焦る、
知らない病気にかかる…。
私は娘が黄疸になって対峙することになった壁ですが、夜泣きやイヤイヤ期や季節的な感染症も同じことだと思います。
子育ては全てが親の想定内で順調にいくなんてことはなくて、親の力が及ばないことがたくさんあって、でもその状況下でできることをやっていくしかない。これが母親になるってことか…そう感じた出来事でした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>次回エピソード:そばにいない娘のために夜中に一人で搾乳する毎日。不安と孤独でたまらなかった2週間 by こしいみほ
著者:こしいみほ
年齢:昭和生まれの30代
子どもの年齢:娘3歳、息子8か月
3歳娘と0歳息子がいます。出産を機に夫の両親と同居を始め、6人家族で毎日ワイワイやっています。好きなものは晴れの日と落書きとセーラームーン。苦手なものはクネクネする虫と地図を読むことと家事全般。
インスタグラム:@miho20141124
note: こしいみほ
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