子育てと仕事。どんなバランスで、どうするのがいいのか。
上の子妊娠中からずっと、7年経った今でも、悩んで、手探りで選んだり、選ぶ余地もなく決まったり。
それでも出来る限りの「我が家のベスト」を尽くしてきました。
うちは、私がフリーランス(自営業・在宅仕事)。
メリットは「時間の融通が利く」、
デメリットは「不規則」「認可保育園に入りにくい」ということがありました。
0歳児からは一時保育の定型利用、1歳半で認可保育園に正式入園、しかし下の子が生まれてからの保活に疲れた私たちは、「3歳からは幼稚園」という選択をしました。
「仕事をしながら幼稚園ママってできるのかな」という不安がありましたが、この4月で無事に卒園して、結論。
「できました!」
周りにもたくさん、働く幼稚園ママはいました。
ただ、それには、【幼稚園の環境】と【保護者の体制】がうまいこといったから、というのがあるように思います。
今回は、私が見た「できた!のカタチ」をレポートさせていただきます。
【幼稚園の環境】
・預かり保育の充実度
最近は、「預かり保育」(延長保育・長期休業中保育)を有料(授業料とは別料金)で実施する園が多いです。
時間や実施日は園によって違いますが、うちの子が通う園は、昨年度は朝は7時45分から、帰りは18時まで。
長期休業中は、保育園よりは休みが多いながらも(夏休みで1週間ほど)、給食もあり(注文制/有料:1食340円ほど)、充実する傾向にありました。
月額7,000円、単発は半日600円/1日1,200円、8月は単発料金のみ、でした。
・課外活動(クラブ活動)
週に1回、英語や体育などがあり、幼稚園の中で習い事をしてくれる感覚です。活動が終わったら預かり保育に行ってくれるので、習い事のために送迎する必要がないので助かります。
有料ですが、幼稚園料金だからか、個別で習うよりお値打ちでした。(3~4割安/うだ調べ)
・先生方の理解
入園前の面談で相談すると、「働くママさんはたくさんいる、ママ先生も何人もいる、大丈夫ですよ」と言ってもらえました。
実際入ってみると、専業主婦のママさん、パートのママさん、時短の人もフルタイムの人もたくさんいて、それぞれに対応してくれている感じがありました。
ただ、授業参観など、ちょこちょこ平日の行事があり、働くママさんたちの間で、今度のアレどうする!?という話題は、常にアツかったです。
→保育園と比べると、費用はまあ、かかります。
ただ、保育園の保育料は、家庭の収入によって変わりますが、幼稚園の場合は定額。「あんまり変わらない」「安くなった」という声も聞きます。(羨ましい……)
月額ではなく単発利用のパートママさんも多く、専業でも家庭の事情などで一時的に利用する方、給食はもったいないからお弁当という方や、私のようにフルで給食を頼む人もいました。
ちなみに、自宅前まで来てくれる園バスもあり(有料、月3千円ほど)、送りだけ/迎えだけも選べます。自分たちのスタイルで選べるのは助かりました。
クラブ活動、うちの子はサッカーをやりましたが、クラブチームに入れたら週1で月6千円~しそうなのが、幼稚園では3,600円でした。
がっつり習い事としてやるにはちょっと、と思っていた我が家ですが、幼稚園のクラブなら、とお試し感覚でできたのはよかったです。
保育園時代は、みんな働くママさんだから、役員などももちろんみなさん仕事しながらやるわけですが。
幼稚園では専業ママさんもいるわけで、役員にと先生方からお声がかかるのは、専業ママさん、特に上の子がいて幼稚園の運営に慣れているママさんが多かったです。
クラス役員のママさんは、園の行事にもスタッフとして参加されていて、後でうちの子の様子を教えてくれたり、とてもありがたい存在でした。
【保護者の体制】
<働きかた(仕事する時間)> × <保護者の環境>
この組み合わせで、できることできないことが変わってくるように思います。
フルタイムか時短か自営かパートか。
時間の融通が利くか、休みが取りやすいか。通勤時間はかかるか。
パパはどうか、きょうだいの都合も。
じじばば等、手助けの環境はあるか。
うちは、自営で在宅仕事の私と、比較的融通の利く会社員夫で、なんとか回していました。
「外部の習い事をさせたいから」と、パートにして通常保育時間にお迎えしているママさんもいました。
「全部の行事の参加は無理なの」と、パパやじじばばと交代で平日の行事をこなしているフルタイムママさんもいました。
フルタイムだけど職場が近いから大丈夫!という方も、時短だけど職場が遠いからギリギリ、という方も。
みなさん、それぞれの環境の中で、出来る限りの「我が家のベスト」を尽くしていて。
お迎え時にすれ違う短い時間で、情報交換して、それが私には刺激になり、何より励みになりました。
個人的には、保育園とは違って、就労証明など必要なく、辞めたり休んだり働きかたを変えたりしても退園にならない、というのは、子育ての不安をいくらか減らすことができました。
関連記事:保育所に預けるの早かった?来年なら幼稚園も? どの道を選んでも「これで良かったのか」と悩む…。 byつかさちずる
最後に補足として、「子どもの反応」についても。
うちの子が通った園では、通常保育とは別で、預かり保育用のプログラムが組まれていて、「特別感」があったようで、とても楽しんでいました。
早めにお迎えに行くと「もっとあそびたかった!」と泣いて怒られたほどです。
別の学年の子と一緒に遊ぶので、クラスの子以外とも仲良くなれますし、年上の子を頼ったり、年下の子に優しくしたり、交流できたのもよかったです。
また、「お友達がみんな帰って、残っていてかわいそう」みたいな話も聞きますが、うちの子たちは、先生といっぱい遊べる!おもちゃもひとりじめ!と喜んでいました。
そして、うちの子は卒園の時に渡すお手紙、担任の先生と、預かりの先生にも書いて渡していました。
幼稚園にいる時間が長い分、いろいろな先生に見てもらえて、お迎えの時に相談もでき、母子ともに感謝しております。
働く幼稚園ママ、やってよかったです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
次回のエピソード:緊急指令!家庭内感染を阻止せよ!感染力抜群の“はやり目”との戦い by うだひろえ
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:小1、年中
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。年長男児&年少女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「家事も、育児も、お金も、紙に書くだけでお悩みスッキリ!とにかく書き出し解決術!」(KADOKAWA)
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
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