私の陣痛が始まったのは、忘れもしない、月曜の夜9時。
楽しみにしているドラマを視聴していた、出産予定日の8日前でした。
正産期に入ってから毎日のように前駆陣痛が来ていたので、またきたなぁとたいして気構えもせず、ドラマを観ながら陣痛の間隔を記録していると…
なんと規則的な15分間隔!
痛みもきっかり1分間!!
これはいつもと違う。本陣痛っぽい!と、すぐにピンときました。
関連記事:1週間、毎晩続いた痛~い前駆陣痛。本番の陣痛との違いがわかるか不安だったけど… by ハナウタ
でも痛さは全然たいしたことない。
ふーっと息を吐いて力を緩めておけば、1分間の陣痛は終わってました。
とりあえず今のうちに、入院グッズの再確認をして、玄関にセット。
そしてお風呂に入っておこうと、風呂に入る前にトイレを済ませようとしたら…
トイレでおしるしが!!
これが夜の10時半。
でもおしるしが来てから3日生まれなかったという話も聞いていたので、とりあえず入浴。
長い闘いになるかもしれないから、眠れるうちに寝て体力温存しておこう!
と12時前に就寝。
しかし…
15分経って眠りにつきそうになったら陣痛1分…
また15分経って寝落ちそうになったら陣痛1分…
規則正しい15分間隔は変わらないものの、
繰り返すうちにどんどん痛みは強くなり…
夜中の2時、もう眠るのを諦め、母を起こして陣痛に付き合ってもらいました。
初産の人は10分間隔になったら産婦人科に連絡を、と言われていたので、呼吸法で痛みを凌いでいました。
前回エピソード呼吸法を練習しすぎて、いきみ方がわからない!? 助産師さんの絶妙な例えと幻覚 by ハナウタ
この時やっと、陣痛アプリをダウンロードして陣痛計測を始めました。(まだやや余裕あり)
そして「陣痛が来たら教えてね!」と言われてた友人のグループラインに送信。
「陣痛なう。」
すると、夜中の2時にもかかわらず、友人の1人が起きていて、メッセージのやり取りをしていました。
出産経験のある友人曰く、
「お母さんも痛いけど、赤ちゃんの方がもっと痛くて苦しいから、痛い!じゃなくて頑張って!って応援するといいよ」
なるほど!確かに。
私のいる外の世界は明るいし、
周りに助けてくれる人がたくさんいるし、
なんなら医療器具も万全に揃ってるし、
この世に生まれて30年のベテラン人間だし。
まだ生まれてもない赤ちゃんは、
真っ暗で出口も見えないところから、
たった1人で、私の声だけを頼りに、まだ見ぬ世界に向かって出口を探し、狭くて苦しいなか出てこようと頑張っているんだ…
と思うと、
まだ見ぬ我が子が愛しくてたまらなくて、
痛みが来るたびに、「がんばれー!がんばれー!」と応援していました。
早朝4時過ぎ、10分間隔になり、車で病院へ向かいました。
今思えば、この移動時間、ブレーキをかけるたびに揺れる車内で痛みを耐えるのが一番辛かった…
5時頃、病院へ到着。
助産師さんに「夕方くらいに生まれるといい方かな」と言われ、あと10時間近くある現実に絶望すら感じましたが、
2時間後の朝7時頃、息子はシュッと生まれてきたのでした。
「がんばれー」と応援していたことで、「出産は痛い、つらい」みたいなネガティブな感情は自分の中に残らず、「出産という一生のうちの一大イベントを、息子と一緒に乗り越えられた」と思うことができました。
友人の受け売りですが、これから出産を控える方に、是非つないでいってほしいアドバイスです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>次回エピソード:義両親へは産まれてから報告を!陣痛中のトラブルを防ぐ助産師さんからの神助言 by ハナウタ
> ハナウタさんの人気記事:ママと赤ちゃんのために。パパが気にかけてほしい産後ママの3つのこと。 by ハナウタ
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:3歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。