以前も書きましたが、もともと私は、小さな子どもがスマホやゲームをいじってることに、「えっ、いいの?」と思ってしまう人間でした。
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でも自分が子育て当事者になってからは、スマホもゲームも、「上手な付き合いかた」ができれば、こんないいものないのでは?と思うようになりました。
なので、うちの子には、小さい頃からスマホもタブレットも触れさせて、うまく楽しめるようにしている、つもりなのですが。
2年前、某人気スマホゲームを、当時年中さん4歳の息子にやらせてみまして。
そしたら興味を持ったので、やったあ一緒に楽しめる!と思い、そのむねツイートしましたらば。
「そんな小さい子にゲーム!? そんな小さい頃からやらせたら、絶対依存するようになる!!」と言われました。知らない人から、です。
「いや、今から上手に付き合えるように一緒に学んでいきたいんです」と反論しましたが、「経験上そんなのできるはずない」と一蹴されてしまいました。
私も夫も、元々ゲーム好きで、寝食忘れてゲームに没頭したこともあります。
だからこそ「上手な付き合い方」を模索している中で、「絶対依存する」という言葉が重くのしかかってきた私は、改めて、周りの先輩ママや、ゲーム世代の子どもたち本人に意見を聞き、夫と話し合いました。
そして簡単なルールを作ったり、本人にわかるようにアドバイスしてきました。
例えば、
【我が家のゲームルール】~ポ●モ●GO!の場合~
・「やっていい?」と必ず聞く
ママのスマホ、パパのスマホを借りてやるので、勝手にやるのは禁止。聞かれてタイミング的に良くない場合は「今は**だからできない、いついつならいいよ」と話す。
・ママのスマホでできるのは、wifiのある場所だけ。外では、パパのスマホなら借りてもいい。
私のスマホは通信制限があり、毎日の送り迎えや外出中に使われては困るので、wifiのある場所のみ。主に自宅用です。パパのスマホは通信量の制限がほぼないのと、一緒にいられる時間が私より短いので、移動中やお出かけ中でも、パパが「いいよ」と言った時ならOK。主に車移動中用です。
この2つによって、「ゲームはできる時とできない時、できる場所とできない場所がある」を教えられたように思います。
その他、細かいところでは、「危ないから歩きながら操作しない、操作する時は邪魔にならないところに止まる」「画面を見て歩く時は危なくないように必ず大人と手をつなぐ」など、その都度決めました。
その後、息子は自分のゲーム機を持つようになり、次第に友だちともゲームして遊ぶようになり。
そんなこんなで2年経ち、小学生になりましたが。
ぶっちゃけ、私よりも、ゲームとの付き合い方、上手じゃね?と思ったりします。
現在は、
【我が家のゲームルール】~携帯ゲーム機の場合~
・平日は、帰宅後、すべてのやることが終わってからならOK
荷物片付け、宿題、ワーク、お手伝い、晩御飯、お風呂、歯磨き、それらが全て終わってからならOK。それでもせいぜい30分間あればいいほう。習い事の日やTVを見た日はゲームタイムなしになることもザラです。
・夜8時には終わらせる
我が家は8時半消灯。30分前には終わらせて、寝室に移動。「ぐっすり眠って、明日も元気に遊べるように」と子どもたちにも説明。ちなみに消灯までの30分間、寝室で「本は読んでもいい」としているので、息子はゲームの攻略本を読むことも。
・目から離してやる、座ってやる
子どもとゲームにおいて、視力と姿勢は気になるところ。声かけをこまめにしています。あんまりうるさく言うと、隠れてするようになるのでは、とも思うので(自分の経験上&先輩ママの経験談的にも)塩梅が難しいですが。試し試し。
・外では極力やらない
公園の遊具などでやるのは邪魔だから絶対NG。そもそも屋外では、紛失や故障のリスクが上がるため、やらない。家の中でもしょっちゅう「ペンがない!」と大騒ぎで大捜索してますからね。
・休日は「予定表」を作り、自由時間1~2時間を設定、その間にプレイ。お友達と遊ぶときも同様。
予定表には、掃除や買い物、子どもの予定なども記入。自由時間は大人もゴロゴロしたり昼寝したり。お友達とゲームする時も同様ですが、なんだかんだで1時間ほどで飽きて、他の遊び(カードゲーム、家の中でかくれんぼ、近くの公園で遊ぶなど)をしています。
こんな感じでやっております。
その結果、現在の息子は、
時間を決めてプレイするのが当然なので、時間がきたらすんなり終えられます。(セーブポイントまで待つことはあります)
ゲーム時間を捻出するために、やるべきことをテキパキ終わらせられるようにもなったり。
字もスラスラ読めますし、ダメージの計算をするので足し算引き算はもちろん2倍3倍くらいなら掛け算もできたり。
ストーリーを理解してないとステージを進められないので、読解力もつきました。
バトルするために戦略を練るので、頭も使っています。
すでに私は息子がやってることがさっぱりわからないので、攻略本を買ってきて「自分で調べてね!」とぶん投げ。自分でなんとか調べ、キャラクターの特性などは暗記するほど読み込んでいます。
といった感じで、メリット、親子でたくさん享受してます。
私まで勉強させてもらっているように思えてきます。
この調子で、うまいことやっていこう!と思います。
>次回エピソード:休日のイライラが激減!?「超ざっくり予定表」はいいことづくめ by うだひろえ
>前回エピソード:うちの息子は左きき。「矯正しますか?」と聞かれ悩んだ結果… by うだひろえ
著者:うだひろえ
年齢:40代
子どもの年齢:小1、年中
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。年長男児&年少女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる」(マン
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