こんにちは、ユーラシアです。
うちの息子は基本的に引っ込み思案で、典型的な内弁慶です。家の中では思わず耳を塞ぎたくなってしまくらい大きな声を出せるのに、人がたくさんいる児童館などでは、蚊の鳴くような声になってしまいます。
何年も通っている児童館の廊下で、息子が私に話しかけてるのを偶然聞いた先生が、 「息子くんがそんなに喋ってるの初めて見た!」と驚いていたくらい。
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それでも、この数年の間に大きな成長がありました。
1. 人前で返事ができるようになる
1歳の頃から毎週参加していた幼児クラスでは、毎回順番に名前を呼ばれます。息子はいつも「はい」と返事をすることが出来ず、ただ黙って手をあげるばかりでした。
その息子が初めて人前で「お返事」ができたのは2歳を過ぎた頃。私の膝の上で、私でさえやっと聞こえるくらいの声をなんとか絞り出して返事をしてくれました。
その姿はとてもいじらしく可愛いもので、 小さな体で精一杯勇気を出したんだと思うと、とても誇らしかったです。ただ、これから幼稚園などが始まっていく中で、 しっかりと自己主張できる子達に囲まれて ちゃんとやっていけるかな~という心配もわずかにありました。
2. 人前で発言できるようになる
児童館で紙芝居や絵本などを読む際、先生が「これは何かな?」などの問いかけをすることがよくありますよね。息子はそういうとき、答えが分かっていても声を出すことができませんでした。家で同じ絵本を読んでいるときは嬉しそうに大きな声で答えてくれるのに、児童館ではひたすら沈黙。
別に答えたくないならそれでいいのですが、息子は「答えたい気持ちはある」ようで、家に帰ってから「言おうとおもったけど、言えなかった……きんちょうした……」と凹んでいることさえありました。 「別に無理して言わなくてもいいんだよ」とフォローしても、「でも言いたかった……つぎは言えるかなあ」と言っていたり。
そんな息子が声を出せるようになったのは3歳を過ぎた頃。プレ幼稚園に毎週通っている内に、徐々に声を出せるようになってきたんです。先生の「これは何かなー?」に初めて息子が「うさぎさん!」と答えている姿を見たときは地味に感動しました。とっても小さな声で、お友達の声にかき消されてしまいそうだったけど、私の耳にはしっかり届きました。
3. 先生に言いたいことを言えるようになる
そして始まったプレ幼稚園の母子分離。私がいなくなった後、先生に言いたいことがちゃんと言えるかどうか……。トイレ行きたいとか、困ったことがあったときに、言い出せなかったらどうしよう。先生の人数が多く、割と手厚く見てくれるプレではあるものの、自分でしっかり主張しないと先生だって気付いてくれないだろうし……。心配は絶えませんでしたが、いつまでもくっついている訳にはいかないし、「頑張ってくれ~!」と願いつつ放り込むしかありませんでした。
プレ自体はとても楽しんでいる様子で、 こんな風に遊んだとか先生がこんな話をしたと嬉しそうに教えてくれるのですが、それでもときどき帰宅後に「先生におはなしできなかった……」と呟くことがありました。たくさんの子供の面倒を見ている先生に、自分から話しかけて言いたいことを伝えるというのは、やはりなかなかハードルが高いようでした。
しかし数ヶ月が経ったある日のこと。迎えに行くと息子の手に絆創膏が貼ってありました。 怪我したのかな?と思ったら、先生がささっと私の横に来てこう説明してくれたのです。
息子にも話を聞いてみると、「先生が見ていないところで転んでしまい、心配だから自分で先生に説明して絆創膏を貼ってもらった」ということでした。
困ったこと、ちゃんと言えたんだ……!
怪我してないのに絆創膏を要求なんて、先生にはお手数おかけしましたが、「何かあったら先生に報告する」という判断ができ、またそれを実行する勇気もあるんだということが分かって、 私にはとても嬉しい出来事でした。
これは先生が声をかけやすい雰囲気を作ってくれたり、 ちょっと面倒なことを言い出しても笑顔で対応してくれたおかげでもあると思います。先生方には頭が上がりません。
今も注目されるとガチガチに緊張するのは相変わらずですが (それは持って生まれた性格もあるので変わらなくてもいいんですけど)、これから少しずつ成功体験を積んで、さらに自信を持ってくれたらと思っています。 声が小さいことも、緊張しやすいことも、控えめなことも、どれも息子の個性として大事に見守っていきつつ、 本人が「なりたい自分」になれるように応援していきたいです。
こんな感じで徐々にステップアップしてきた息子、これからもっともっと成長や変化を見せてくれそうで、とても楽しみです。
最近は人に挨拶する習慣もついてきて、そういえば先日デパートのトイレから出る際、 並んでいた人達にすれ違いざま挨拶をしていました。それはこっちが恥ずかしかったです……。
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著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:3歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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