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手術まであと二時間。押し寄せる不安の波、胸に来る二人の後ろ姿 byさやかわさやこ

こんにちは、さやかわさやこです。

>前回エピソード:痛みの原因がわかった直後に「今から手術」って?!えっ?!今から?! byさやかわさやこ 

 

 

私を散々苦しめたナゾの痛み。

やっと原因もわかり、痛みと決別すべく手術をすることを決意した私。

 

先生に何時から手術するのかたずねると…

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これはあとから母から聞いたのですが、手術が決まったあとに母とこんなやりとりがあったそうです。

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私の前では終始穏やかだったダンディ先生でしたが、私の知らぬところではなかなかの剣幕だったようです。 

こんなやりとりがされてるとはつゆ知らず…

それだけ緊急事態だったのだと、あとから痛感したのでした。

 

手術まであと二時間…

薄暗い廊下で待機していると、不安が押し寄せてきました。

 

『小さい長男は?生まれたばかりの次男は?』

『夫は出張先から戻ってこれるの?』

『手術は成功するの?もし失敗してしまったら…』

 

手術をすると自分で覚悟は決めたものの、不安で不安でたまらなくて、

涙が止まらなくなりました。

そんな私に助産師さんが優しく寄り添ってくれました。

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手術することが決まってからはものすごいスピードで手術前の準備が進んでいきました。

 

車椅子に乗せられて移動していると、待合の椅子に座っている母と長男がいました。

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手術用の服を着て車椅子に乗せられている私の姿に

『ママはどうなってしまうの…?』

という不安げな表情を浮かべていた長男。

なにか言いたそうだけど、ぐっと我慢しているような長男の表情をみて、

私がメソメソしていたらダメだと思い、明るく気丈に振る舞いました。

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慌ただしく準備が進んでいくなか、私はふと自分のおっぱいがガチガチに張ってきていることに気がつきました。

私は看護師さんにお願いして、桶に母乳をしぼり出しました。

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産後5日目、おっぱい工場もエンジンがかかって稼働してくる時期、本来であれば次男にたくさん飲ませてあげられるのに処分されてしまう母乳…

悔しくて、悲しくて、やりきれない気持ちでいっぱいになりました。

『手術が終わって元気になったら、たくさん次男におっぱいを飲ませてあげよう。

今はがんばるんだ。』

そう言い聞かせながら自分の気持ちを必死に落ちつけました。

 

あれよあれよと手術前の準備がおわり、いよいよ手術室へ。

手術室の前まで、母と長男が来てくれました。

母が手を握って声をかけてくれました。

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手術を何度も経験している母は、きっと私の気持ちが痛いほどよくわかったのでしょう。

そんな母の声と手のぬくもりは私に力を与えてくれました。

『大丈夫!きっと大丈夫!』

私は自分にそう言い聞かせました。

 

いざ、手術室へ。

 

次回へ続きます。

 

 

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著者:さやかわさやこ
年齢:36歳
子どもの年齢:8歳、4歳、2歳

日々、鬼化が進んでいる主婦。インスタグラムにて育児のことや、育児にまったく関係ないことなどを、夜な夜な描いては投稿しています。ブログ『母ときどき鬼』もぼちぼち更新中です。

インスタグラム:@futomomushi
ブログ:母ときどき鬼

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