うちの子どもたちは現在5歳と3歳。昨年の秋は2人揃って七五三でした。
せっかく2人ともの七五三なので、ここはちゃんとしたスタジオで写真を撮りたい!! そう意気込んでいた私。
>前回エピソード:夫婦ふたりで妊娠中からずっと悩んでいた子どもの名付け…義母の何気ないひと言にピリッ! by グラハム子
過去の経験から、人気のスタジオは休日だと混むので、平日に予約することにしました。
数ヶ月前から夫にもそれを伝え、有給休暇を取ってもらうことに。平日なので子ども達も幼稚園がありますが、それも事前に先生に伝えてお休みさせてもらう徹底ぶりでした。
無事予約が完了し、スタジオのカタログを見ていると・・・
もともとお姫様や女の子っぽいモノが好きな娘は、ドレスを着るのを楽しみにしている様子。そんな娘の姿を見て、私も子ども達の可愛い晴れ姿を撮ってもらえるのを心待ちにしていました。
そしていよいよ当日。
到着したらまず髪のセットです。ステキにセットしてもらい、息子も娘もご機嫌。ここまでは私の理想通りの流れ。完璧でした。
しかしドレス選びの時、想定外の事態が起きました。
どうにか必死の説得で娘の希望ではないドレスを着せたものの、始終不機嫌。
ついに泣き出してしまいました。
こうなるともう一旦撮影は中止し、まずは泣き止ませることに。抱っこしたりジュースをあげたり手は尽くしましたが、一度不機嫌スイッチが入ってしまったイヤイヤ期の娘にはどれも響かず・・・時間だけが過ぎて行きました。
ショックすぎました。
人気のスタジオを数ヶ月前から予約し、夫には仕事の都合をつけてもらい、子供たちは幼稚園を休ませ・・・私自身も昨夜は今日の分の仕事を徹夜で終わらせてきました。それなのに。
できるなら笑顔の可愛い娘を写真に残したかった。しかしもうこれ以上家族を休ませるわけにもいきません。
「今撮ります・・・」
この時点で娘は、不機嫌ではあるものの一応泣き止んではいました。なので、不本意ではありますがもうこのまま写真を撮ってもらうことにしました。
出来上がった写真を見てみると、ほとんどが泣き顔。でもこの中から選ぶしかありません。奇跡的に、泣き顔っぽく見えない写真を必死に選びます。
隣で一緒に選んでくれた店員さんが「可愛い」を連呼してくれました。
もちろん店員さんも商売なので(笑)営業トークなのかもしれませんが、それでも我が子を「可愛い」と言ってもらえると嬉しいもので、少し心が晴れました。
娘も希望通りのドレスが着られず、更に知らない大人に囲まれ、ポーズを強いられ・・・きっと3歳児にとってはかなりのストレスだったのでしょう。
子どもはなかなか親の思い通りにはしてくれないものです。仕方ない。諦めや妥協も時には大切なことです。むしろ私が1人で勝手に張り切りすぎていたな、と反省しました。
(ちなみに息子の方はノリノリで、当初は着物とタキシードだけの予定でしたが、自ら追加の衣装を着るほど楽しんでいました。笑)
現在、我が家のリビングにはこの時の写真が飾ってあります。
当日は1人で勝手に焦って落ち込んでいたけれど、今見返してみると、2人ともすごく可愛い。
もし娘が大きくなって、写真を「なんで私泣いてるの?」と聞いてきたら 「あなたがわがままで、とっても可愛かったからよ」と、あの日の事を笑って話してやろうと思います。
著者:グラハム子
年齢:30代
子どもの年齢:5歳と3歳
いたずらっ子で元気いっぱいな兄妹に振り回されているお母さん。堅あげポテトと甘いコーヒーが好き。 家族が寝たあと夜中にインスタグラムで育児絵日記を描いています。
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