娘を妊娠した時のこと。
6週から始まったつわりはみるみるうちに重くなり、グミとラムネしか食べられなくなった私は10週で重症妊娠悪阻と診断され、入院することになってしまいました。
私のつわりは主に目眩とにおいつわり。
目眩は、例えるなら船に乗っているかのよう。
気持ち悪さとぐらぐらとした目眩で、体を起こすことも、ひどい時には手を動かすことすらできませんでした。
そして、においつわり。
だめなにおいは、つわり中の天敵としてオーソドックスな炊きたてご飯の香りに始まり、魚介類、スーパー、キッチン、洗濯洗剤、家具のにおい、夫の体臭などなどなど……
しかしこれらは序の口でした……中でも私が1番困ったのは
他の匂いはどうにかこうにか遠ざけることができるんですが、
自分の体臭からは逃げられない!
逃げ場がない!
逃げても逃げても体臭がついてくる!!!!
体臭から逃れるためには、どんなに辛くてもシャワーを浴びるしかありませんでした。
しかし、先程書いた通り、私はほぼ寝たきり。
さすがに手を動かせないような調子の悪い日は体を拭くこともできませんでしたが、2日に1度は点滴スタンドを杖代わりに共同シャワー室まで辿り着き、休憩を挟みながらなんとかシャワーを浴び、時にはナースコールで看護師さんに助けを求めながらベッドに戻るという命がけのミッションを遂行していました。
私の周囲ではつわりで入院した人はおらず、なぜ私ばかりがこんな目に合うんだと毎日泣いていました。
でも、そんなつわりも13週頃から少しずつ治まり、14週で無事退院となりました!
数年経った今では笑い話です。
…が、今でもつわりの日々をふと思い出します。
出産の痛みやつらさはすぐに忘れましたが、つわりの苦しみはなかなか根深いのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:はなわめぐみ
年齢:30代
子どもの年齢:3歳
instagram:@mgmhnw
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。