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仕事も予定も全部キャンセルで自宅軟禁状態。地獄の“出席停止”期間を乗り切る方法 by うだひろえ

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うちの子たち、これまで幾度となく様々な感染症にかかってきました。

治癒するまで幼稚園や小学校は出席停止になるわけですが、その期間は、例えばインフルエンザの場合、園児は発症から5日後、解熱から3日。

途方もなく長く感じます。

 

しかも、その期間は。
高熱でグッタリ、呼吸のチェックに突然の嘔吐など目が離せず、何かあったらすぐに対応せねばならぬ緊張ピリピリ24時間。それが1~3日。

少し回復してきたら不機嫌マックス、あれじゃないこれは嫌だギャーと泣きわめく子どもの相手、体調が悪いのだから仕方がないと言い聞かせ続ける精神力耐久24時間。そんなのが2~3日。

外出禁止だからそんな状態で家にカンヅメ、食べたいものあっても、冷蔵庫が空っぽでも買い物に行けず。

子ども本人の予定だけじゃなく、私の予定……仕事、通院、たま~のママ友とのランチ、やっと予約が入れられた美容院、全部キャンセル。場合によってはきょうだいの予定諸々、なぜかこういう時に限って参観、親子遠足、習い事の発表会とか。

仕方ないことだとはいえ、ダメージ大きいです。

家にいても、仕事はもちろん家事もろくにできず、かと言ってゆっくりできるわけでもなく、荒れていく我が家、メンタルを支配する絶望感……。

もう二度と嫌だ!と思う地獄っぷりですが、そうは言っても何度もやって来るのが感染症。
診断された刹那、あれもこれも、ああどうしよう、と一気に押し寄せて、頭の中ぐるぐるパニック、あまりのことにフリーズ、真っ白になったりしておりました。

 

しかし、子どもが小2と年長さんになり、少しずつ経験値を積んできて、「あ、こうするとちょっと楽かも」という方法が見つかってきました。

そんな、私なりの「出席停止の乗り切りかた」、記しておこうと思います。

 

<1>身近な人にメールで報告し、頭の中の整理を

子どもが感染症の診断を受けるとプチパニックになる私、まずは身近な人、私の場合は夫に、メールをします。

大概夫は仕事中なので、返信はすぐには来ませんが、ここで大事なのは、私自身が【状況の整理】をして、文字にして【可視化して客観視】して、わかりやすく伝えることで自分の脳内もスッキリさせること。

 

書く順番としては、<診断、症状、お医者さんや看護士さんに言われたこと>→<今後の予定、これからすべきこと>。

ポイントは、感情的な言葉は書かず、極力【事実】のみ伝えるように。マイナス感情の文字化は自分や相手にダメージを与え、情報の整理ができにくくなってしまうんですよね。以前は私、これでよく状況が悪化ししておりました……。

自分のマイナス感情は、押し殺すのではなく、「大丈夫、こうすれば絶対楽になるからね!」と、【少し待っててもらう】感じです。

実際、情報の整理ができると、最終的には夫にしてほしいことも具体的に提示できるので、この後幼稚園や学校、病児保育に連絡する際の段取りも決めておけるようにもなり、とても楽になります。

 

<2>園や学校に連絡、自分の仕事や予定も調整&連絡

出席停止が長くなると、園や学校に荷物や書類を取りにいかねばならなかったり、提出物を持っていかねばならなかったりします。

しかし子どもは外出禁止、私も付き添わねばならず、夫に行ってもらうか誰かに頼むのか、いつなら行けるのか、【段取り】する必要があります。

感染症にかかったことを報告する電話で、いきなり「いつ来れますか?」と聞かれて答えねばならぬとなると、私はまた頭が真っ白になりますので、<1>で情報を整理しておくのがとても大事になります。

その後自分の仕事や予定についても連絡。こちらも、キャンセルだけではなく【いつならできるか】(リスケの提案)も一緒に伝えられるとスムーズです。

未来への展望が見えるだけで、キャンセルによる気持ちの落ち込みもいくらか軽減できますし、病気でぐったり不機嫌マックスな子どもがいる状態で、「後でまた連絡します」(=タスクの追加)は極力避けたいものですよね。

また、どうしてもな時のために、【病児保育】の予約も。私、初めての利用は勝手がわからず、ここでもパニックになったものです(遠い目)。あらかじめ資料を揃えておき、ざっと確認して疑問点チェック、連絡した際にメモを取りながら具体的な質問ができるとスムーズなんですよね。

しかしインフルエンザ流行期などはすぐに予約が埋まってしまうこと多々あるので、慣れてきたら<1>よりも前に即連絡して押さえる、というワーママさんのお話もよく聞きます。

ともかく、諸々をサクサクッと終わらせて、子どもの看病に専念したいところです。

 

<3>子どもに付き添いながらできること……なにはなくともネットスーパー!

さて、帰宅してからは、子どもの居場所を作り(うちはリビングに子ども布団かビーズクッションを設置)、タオルケットや保冷剤、飲み物を用意、ぼーっとしながら見られる刺激の少ないテレビ番組(Eテレなど)を流して、一緒にゴロゴロします。

この時点ですでに山のように積もっている家事を片付けたくなりますが、結局は、子どものしんどさが落ち着くまで寄り添っているのが、その後ゆとりができて一番いいのでは、と【急がば回れ方式】を採用しております。

 

しかし、ただゴロゴロしてるだけではなく、スマホをいじりながらすること、それは、【ネットスーパーの注文】!

数日間買い物に行けないことがわかっているので、たとえ本日分の配送が終わっていても、明日届けてくれるなら御の字です。

夫に買い物を頼むこともありますが、数日分を完璧に依頼するとなると、すごい労力必要ですからね。その上、頼んだのと違うもの買ってきたら、結構なダメージ食らいますしね。

また、ここで注意すべきなのは、「どうせ1日中家にいるから、料理でもしようかな」と野菜や肉などの食材を買ってしまうこと。

ぐったりして不機嫌な子どもの看病はもちろん、元気になったけど外出禁止な子どものお相手は、私の体力精神力をガリガリ削ってきます。料理が気分転換になることもありますが、私はこの期間はそれすらも無理なことが多く、冷蔵庫の中で悪くなっていく食材を見るのはまた負担になるので、この期間、食事は【すぐに出せる!】に限ることにしました。
チンするだけの冷凍食品、自分の楽しみとなるお菓子やアイス、ノンアルに缶詰おつまみ、レトルトや菓子パンなど日持ちしてすぐに食べられるものがマスト。
何円以上買うと配送料無料というところが多いですし、どうせならいろいろ買って楽しい気持ちになってもいいですよね。

あと、ずっと家にいると部屋がすんごい勢いで汚れていくのですが、具合悪い子どもがいると掃除機かけられないんですよね。なのでコロコロやワイパーがあると、寝っ転がりながらでも気がついたところをささっとホコリ取れて楽なので、これもついでに買っておくようにしてます。

これらが、明日には届く!という事実は、長い出席停止期間の初日の【希望】になってくれます。

 

<4>無理なくできることをリストアップ、できたらチェックして達成感を

私、病気の子どもと1対1でいると気持ちがどんどこ落ちていく傾向があるので、そうならないように、やってること。
【やることできることリスト】を作って、のんびりこなしていきます。

子どものご飯の用意、薬を飲ませることなど「やること」も1つ1つ書き出して、やったらチェック。「こんだけやったんだな」と自分でわかると、達成感があります。

「やること」の横には、余裕があったらやりたい「できること」をリストアップ。あくまで無理なく。

私がよく書くのは「ご飯を炊く」「おにぎり作っておく」「レシート整理」など、あとはスマホでできる「レジャーの予定組み(未来への希望!)」「うちで見られる動画(アマゾンプライムビデオなど)の検索」「電子書籍でマンガ読む」など。
これもできたらチェックしていくと満たされますし、たとえできなくても、まあいいか「やること」はやってるんだし、と思えます。

 

こうすればいいんだ、と気づけたことで、絶望的な気持ちにならずにすんでおります。

こうして私が前向きに出席停止の期間を過ごせていると、子どもも安心してゆっくりできるのかな、と思ったりしております。

 

 

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著者:うだひろえ
年齢:40代
子どもの年齢:小2と年長

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。一男一女の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。

website:http://umeyon.net
最新刊:「大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる」(マンガ担当)(KADOKAWA)

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