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【助産師監修】「おひなまき」をするとすんなりねんねするって本当?正しいやり方は?助産師の浅井貴子先生に聞いてみました!

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助産師さんから赤ちゃんが驚くほどよく眠るという「おひなまき」という方法を教えてもらったというはな@まるママさん。

 

該当記事:なかなか眠れない新生児が、1枚のおくるみで「おひなまき」をした途端、うとうとに! by はな@まるママ

 

赤ちゃんをおくるみで包む「おひなまき」ですが、なぜ包むとよく眠るようになるのか、おひなまきの正しいやり方や、やる際の注意点などを、都内を中心に多くの妊婦さんや新米ママへの指導を行っている助産師の浅井貴子先生に聞いてみました。

 

Q:「おひなまき」ってどういうもの?

A:おくるみで赤ちゃんをほどよいキツさで包むこと。赤ちゃんは、包まれることで安心することができ、すんなりねんねすることができるように。

 

投稿者のはな@まるママさんもおっしゃっているように、おひなまきは、おくるみなどの布でほどよいキツさで赤ちゃんを巻く(包む)ことです。

ほどよいキツさで巻くことでることで、赤ちゃんは「ママのおなかにいるみたい~」という感覚になり、安心したり、リラックスすることができます。

 

また、生後すぐ~3カ月頃の赤ちゃんは、神経が未発達。そのために、周りの物音や周囲の動きなどに敏感に反応して、自分の手足をピクッと動かす「モロー反射」という動きをすることがあります。この手足を自分でピクッと動かした反動で目を覚ましてしまう赤ちゃんもいるので、包むことでそういった動きを抑えることができ、目を覚ますのを防ぐ効果があるといわれています。

 

 

Q:赤ちゃんを「おひなまき」する場合に必要なものは?正しい巻き方はあるの?

A:うすくて巻きやすいガーゼ素材の布がベター。正しい巻き方は1つではなく、さまざまな巻き方があります。

 

まずは、赤ちゃんを包む布を準備します。バスタオルでもOKですが、厚みがありゴワゴワしていて巻きづらいため、ガーゼ素材のブランケットや、薄手のおくるみがいいでしょう。

 

正しいやり方というのは1つではありません。さまざまな巻き方がありますが、一般的な方法をご紹介します。

 

《ブランケットが長方形の場合》

1)上の1/3部分をおり、中央に赤ちゃんを寝かせます。この時、足はあぐらか、足の裏同士をくっつけるようにし、足と股関節がM字になるようにすることがポイントです。

 

手は、赤ちゃんにとってラクチンといわれている両肘を曲げて上にあげた姿勢(上からみると、アルファベットの「W」のような姿勢)にするか、胸の部分で合わせるようにしましょう。

 

2)ママからみてブランケットの右上の角が、赤ちゃんのちょうどおへそかそのちょっと上あたりにくるようにななめにおります。

次にブランケットの左上の角をおなじように赤ちゃんのおへそあたりにくるようにななめにおります。

ここまでおると胸元がおひなさまのお着物の襟もとのようになります。

 

3)次にママからみて右下の角が赤ちゃんの左肩にくるように折り上げ、余った布は後ろに入れ込みます。次に左下の角も同じように折り上げ、余った布は同じように後ろに入れ込みましょう。

 

4)最後にキツすぎないかママの手がスムーズに出し入れできるか確認を。これでOKです。

 

おひなまきをした赤ちゃんを抱っこし、おしりのあたりをやさしくトントンしながらゆらゆらさせてねんねさせてみてください。

 

Q:「おひなまき」をする際の注意点は?

A:股関節脱臼しやすいので、足の姿勢と巻き方がきつくないか、必ず確認を!

乳児期は股関節脱臼をしやすいので、必ずおひなまきをする前に足の形がM字またはあぐら状態になっているかを確認しましょう。

 

また、あまりにキツすぎると赤ちゃんが窮屈に感じてしまい、息苦しくなってしまうこともあります。巻いた後、ブランケットと赤ちゃんの間にママの手を入れてスムーズに出し入れできるかチェックをしてください。

 

ごくまれに抱っこしても取れないようひもで縛ろうとするママがいますが、きつくなりすぎてしまうのと、痕が残ってしまう可能性もあるので、絶対にやめましょう。

 

また、長時間巻きっぱなしはNGです。1時間に1回はおひなまきをゆるめ、赤ちゃんのオムツを替えたり、全身状態を観察してください。

 

Q:「おひなまき」はどんな子に向いている?いつまでやっていいの?

A:敏感な子ども向き。逆に巻かれるのが嫌な子もいます。

周りの物音に敏感に反応して起きてしまう赤ちゃんは、おひなまきをするとスムーズに寝てくれる傾向にあります。

 

逆にぎゅっと巻かれることに窮屈さを感じる赤ちゃんもいます。そういう子におひなまきをすると逆効果な場合もあるので、23回やってみて寝てくれない場合は、抱っこでおしりをとんとんする、お風呂の時間をねんねする直前にしてみるなど、違う方法をためしてみてください。

 

「おひなまきは、●カ月までしかできない」という決まりはありません。ただ、寝返りやずりばいなど動きが活発になってくると、必然的におひなまきするのが難しくなってきます。なので、比較的生まれてすぐ~生後34カ月ぐらいの子どもを寝かせるのに効果がある方法といえるでしょう。

 

Q:「おひなまき」で寝てくれても、床に置くと泣いてしまう場合は

A:横向きにする、授乳クッションの上に寝かせるなどの方法を試してみて。

新米ママから「おひなまきでせっかく寝てくれても、下に置いたとたんに泣いてしまう…」という悩みを聞くことがしばしばあります。

 

赤ちゃんの中には「背中スイッチ」がすぐにONになる子どもがいます。背中が布団などについたとたんに「抱っこから下ろされた~」と感じ、泣いてしまうのです。

そういった赤ちゃんは、下ろす際に仰向けではなく、横向きに寝かせてみるといいでしょう。背中が下につかないので、そのまま眠り続けてくれるケースがあります。

 

また、授乳枕を活用するのも方法の1つです。授乳枕を布団の上に置き、その上に赤ちゃんを寝かせる方法です。空洞になっている部分がちょうど背中になるので、下に寝かされたと気づかずにそのまま眠り続けてくれることも多く見られます。

 

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浅井貴子先生

調布市在住フリー助産師。

大学病院、未熟児センター勤務の後、現在近隣の行政で、母親学級、育児相談、赤ちゃん訪問などを行なっている。妊婦さん対象のアロマ教室を開講したり、助産師としての知識を活かした妊婦水泳&マタニティーアクアビクスのインストラクターとしても活躍中。