妊娠初期というのは、つわりだけでなく、神経が過敏になり涙もろくなったりすると聞きます。今回は身体的な症状ではない、何とも言えない不思議な経験をした妻のことを書きたいと思います。
数年前、「そろそろ3人目が欲しいね」と妊活を開始した1ヶ月後のこと。いつも通り仕事が終了し、自宅へ帰ろうとすると妻から「今日は残業です。ごめんね」と連絡がありました。
妻は看護師をしているため残業は珍しいことではありませんでした。急いで上二人のお迎えに行き夕飯の支度をしていると、妻から着信があり、「あのね、なんか仕事してたら声がするの」と。
僕は「え?なんの?幽霊とかやめてね」なんて冗談を言っていましたが、妻はなんだかいつもの声のトーンと違うのです。心配になった僕は「今日は早めに切り上げて帰っておいで」と言いました。
「うん。わかった」と素直に応じる妻。なんだかとても気になるなぁと思いながら妻の帰りを待ちました。しかし1時間待っても2時間待っても帰ってきません。
僕は心配になり電話をしました。
「どこにいるの?大丈夫?」と僕が聞くと「今○○。ドラッグストアにいるよ」と。
そこは自宅から10分程度のドラッグストアでした。僕は心配になりすぐに迎えに行きました。
するとトイレの入り口に立っている妻を発見。手には紙袋がありました。車に乗せ事情を聞くと、どうやら仕事中に突然頭の中に子供が現れ「赤ちゃんいるから調べてごらん」と言ったそうです。
最初は気にしていなかったようですが、何度もイメージで登場してくるその子供。残業をしているころには「○○ドラッグで妊娠検査薬を買ってごらん」と場所まで指定してきたとのこと。
そしてあまりにも気になるので言われた通り妊娠検査薬をしてみると、なんと陽性反応だったというわけです。
さらに今回のことだけではなく、実は数日前から、何かをしようとすると頭の中に同じ子供が出てきて、助言をしてくれたり、励ましてくれたり、時にはちがうよと訂正してくれたり不思議な声かけをしてくれたそうです。
言葉ではうまく説明できないと言っていましたが、妻が嘘をついているとも思えませんでした。
何とも不思議な体験ですが、妊娠しているかをしっかり確認するため翌日産婦人科に出かけました。するとまさかの妊娠確定!
そして先生は「まだかなり週数は早いし、ほとんど見えないんだけどたぶんこれかな?」とエコー写真の赤ちゃんと思われる点を見せてくれました。そして「どうして妊娠だってわかったの?まだ本当にできたばかりだと思うよ」と。そこで妻の体験を話すとみんな驚いていました。
妊娠初期に起こった妻の不思議な出来事。妊娠て本当に不思議、奇跡、驚きの連続だなぁと感じた体験でした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:かずきち
年齢:37歳
子どもの年齢:3歳、12歳、14歳
3人の子供を育てるとーちゃんです。妻の仕事が忙しいため、自然と家事全般をこなせるようになりました。子供達と一緒に遊ぶこと、妻と1日の終わりを1本の缶チューハイを飲みながら振り返る時間が大好きです。
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