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「なんで?」と聞かれたら、答え…ではなく「なんでそう思うのかな?」 by イシゲスズコ

こんにちは、イシゲスズコです。

今回は子どもたちが小さい頃から何万回受けたかわからない「なんで?」のこと。

 

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どんな質問がくるかな〜?ワクワクしていた出産前

まだ子どもがいなかったころ。

「なんで空は青いの?」って聞いてきた子どもに対して「それはね…大気中にはホコリやゴミや水蒸気などの粒子がたくさん舞っていてそこに太陽の光が…」と科学的正解を答える親の姿が描かれた漫画だかネットの記事だかを読んだ記憶があります。

理系だった私にとってそれら子どもの疑問に科学的に答えるのはそう難しいことではなさそうで、さてどんな質問が飛び出してくるのかな〜どう答えるかな〜とちょっとワクワクしたのを覚えています。

でも実際、子どもが生まれてみたら現実はちょっと違っていました。


「なんで?」に答えると、思っていた反応と違う…?

上の子がたくさんおしゃべりができるようになってきた頃のこと。

日常の中で少しずつ「なんで?」が出てきました。

最初はその「なんで?」の答えを考えて教えてあげていたんですが、どうも反応が微妙。答えを教え始めてもあんまり興味はなさそうで、長くなるともう聞いてすらいない…

あれ?知りたいんじゃないの???

不思議に思って子どもたちの様子を観察しながら、いろんな答え方を試したりしていました。


いろんな種類がある「なんで?」

しばらく子どもたちの様子を見ていて、どうやらこれは「答えが知りたいわけではないっぽいぞ」と気づきました。

単純に疑問に思った時だったり、自分が気づいたことをお母さんに知らせたい気持ちだったり、何か不満がある時だったり、いろんな「なんで?」があるんだな〜〜というのが見えてきたんですね。

大人は「なんで」の先の答えを知っていることが多いからつい答えてあげたくなっちゃうんだけど、子どもが求めているのはそこじゃないのかもしれないな〜と思うようになりました。


基本スタイルは「あいづちとおうむ返し」

子どもたちから「なんで?」が出てきたらまず「なんでそう思うのかな」というところに目を向けるようにしています。

子どもがどうしてそう思ったのかを引き出しながらお話をしています。

私の、子どもの話を聞き出していく基本スタイルは「あいづちとおうむ返し」。
「なんで?」に関しても同じようにやっています。

子「なんで?」
私「なんでかなぁ」「なんでそう思ったの?」

そう返すと、余裕のあるときは子どもなりに色々と考えた結果が出てきます。そこから一緒に、あぁかなぁ、こうかなぁ、とお互いの考えを巡らせながらいろんな案を考えてみたりしています。

遊びの途中だとお話しする余裕なく「わかんない!」とシャットアウトされて終わっちゃうこともあるし、おしゃべりの中での結論が自分が知っている科学的な知識とかけ離れてしまっていくこともあったりします。

でも、科学的な小難しいことはいつか大人になる中で知るチャンスもあるだろうし、今はそれもまたアリなのかな〜といろんな反応を楽しんでいます。


子どもが大人と一緒に、考えることを楽しむ時間の入り口

「なんで?」は、疑問の発端でもあり、また子どもたちにとって「お母さん(お父さん)と会話するためのとっかかり」でもあったりするのかな〜と考えたりしています。

子どもとのおしゃべりを長く続けるためには、その疑問がどこから出てきてるのか、子どもなりにどんなことを考えているのかを引き出すこと。

子どもが一生懸命話している間は「うんうん」「なるほど」とあいづちを打ったり、「なんでそう思ったの?」「〜〜かなって思ったの?」と質問やおうむ返しをはさみのがコツです。(そういえばラジオ「子ども科学電話相談」のアナウンサーさんがよくそんな話し方をしてますね)

「なんで?」は大人が正解を教えるための言葉じゃなくて
【子どもが大人と一緒に考えることを楽しむ時間の入り口】

だと私は考えています。

難しい話はしなくても大丈夫。ちょっとびっくりするような子どもの発想も一つの仮説として、一緒に面白がってみると楽しいおしゃべりの時間になるんじゃないかな〜と思います。

 

 

 

 

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著者:イシゲスズコ
年齢:40代
子どもの年齢:中学生から小学生の4人

九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。

ブログ:「スズコ、考える。」

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