どうも、さやかわさやこです。
本日は長男が赤ちゃんのときのエピソードです。
どうぞよろしくお願い致します。
突然ですが、私は昔から妙なところに恥ずかしさや照れを感じてしまいます。
例えば…
呼びたいけど呼べない、そんな葛藤をしながら早30年、彼女のことは今でもさん付けで呼んでおります。
それに似たような照れが妊娠中に訪れました。
それはまだ長男がおなかの中にいるときのことでした。
おなかの中の長男に話しかけようとしたのですが…
『私がママ…いや、たしかにママなんだけど…』
誰も聞いちゃいないのに、どうにもこうにも恥ずかしくてなかなか言えません。
おなかの中の長男には四六時中話しかけながら過ごしていましたが、結局、自ら『ママ』と名乗ることができないまま、出産を迎えました。
無事に出産を終え、長男と念願の対面。
『よし!今こそ!』と思ったのですが…
絶好のチャンスを逃したさやかわさやこ。
そして退院。
里帰りした私は、はじめての新生児のお世話でいっぱいいっぱいでした。
泣いたら、すぐさまオムツを確認し、おっぱいをあげる毎日。
昼夜問わずおっぱいをあげるなか、自ら「ママですよー」と名乗れない私はとうとう自分のことをこう名乗ったのです。
昔から鳩や猫を見かけるとアテレコをしたり、色々なものを擬人化するのが好きだった私に、この《おっぱいさん》という名前は非常にしっくりきたのでありました。
その日から、私は長男が泣くと…
そんなこんなで、自称おっぱいさんとしての毎日を過ごして10ヶ月が経ったころ。
長男が「パッ!パッ!」と、言葉のようなものを発しはじめました。
私は「そうかそうか〜おっぱいが飲みたいのか〜」と嬉しく思っていました。
しかし、しばらく経ってから気付いたのです。
『やばい!このままでは私のことをママではなく、おっぱいさんと呼ぶようになってしまう!』
慌てた私は…
それから怒涛のママ名乗りをしたおかげで、無事に長男は私をママと呼ぶようになりました。
その後、《おっぱいさん》は《おっぱいちゃん》という名前になり、授乳の時にはおっぱいちゃんとして声をかえてアテレコをするようになりました。
次男、末っ子長女の授乳のときにもそれは受け継がれ、今も末っ子長女は「おっぱいちゃーん」と話しかけながら、寝る前におっぱいを吸っています。
もうすぐ、卒乳が近づいている気配の末っ子長女。
自称おっぱいさんから早9年、なんだかちょっぴりせつないさやかわさやこでございます。
著者:さやかわさやこ
年齢:36歳
子どもの年齢:8歳、4歳、2歳
日々、鬼化が進んでいる主婦。インスタグラムにて育児のことや、育児にまったく関係ないことなどを、夜な夜な描いては投稿しています。ブログ『母ときどき鬼』もぼちぼち更新中です。
インスタグラム:@futomomushi
ブログ:母ときどき鬼
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