こんにちは、イシゲスズコです。
今回は、春になると思い出す、園の保護者会でドキッとしたお話です。
初めての「保護者会」
うちの子たちの出身園、今は「認定こども園」になっていますが、入園当時はまだ幼稚園と呼ばれていました。
仕事をセーブしながら自宅で面倒を見ていた長男を園にお願いするようになったのは3歳の少し前。途中入園だったので保護者会らしいものに初めて参加したのは3歳になる年の、年度当初のことでした。
予想していなかった、自己紹介!
初めて参加した保護者の集まり。
可愛い壁飾りが並んだお教室に、先生が丸く並べてくれた椅子にお母さんたちがそろそろと座ります。あらかたそろったところで前に立つ先生がニコニコしながらご挨拶をしてくださいました。
少しお話があったあと、「初めましての方もいらっしゃいますから、端から自己紹介をしていただきましょうね」と先生。「お子さんのお名前と『今ハマってることや趣味』なんかを言ってくださ〜い」。
最初のお母さんが立ってお話を始めたところで、気づきました。
「私の趣味?なんだっけ……」
「もしかして、趣味なんか無い???」
そうなんです。
当時の私は3歳の長男と1歳半の次男の面倒を見ながら、娘の妊娠がわかったばかりの頃…。セーブしつつ続けていた仕事と小さな男の子ふたりのお世話に追われる日々でした。自分のための時間なんて1秒あったかもわからないまま戦争のような慌ただしさの末、疲れ果てて寝かしつけながら一緒に寝てしまうような毎日でした。
ハマっていること?趣味???
脳内でぐるぐる回ります。
テンパる私をよそに、立ち上がるお母さんたちは
「韓流ドラマにハマってます」
とか
「お菓子作りをちょっと…」
とかおっしゃっています。
私の順番が回ってきて、苦し紛れに「あ…朝の連ドラを息子と一緒に毎日見るのが楽しみです…」と絞り出すのが精一杯でした…
そして、ひとり反省会…
「あんな残念なことを言ってしまって絶対変な人と思われた…」と夜ひとり悶々とひとり脳内反省会をやった私。今思い返してみれば別に大したことのない、多分誰も気にもとめていないようなことなのですが、初めての経験にかなり動揺したのを覚えています。
そして、その出来事で気づいたことがひとつありました。
それは「育児が大変で趣味なんて!」と余暇を大事にすることまで頭が回らなかった自分の余裕のなさ。私が、人を上手に頼れずなんでも自分でなんとかしようとしていた時期でもありました。
そこからなんとなく、趣味とまではいかなくても自分の余暇を意識して持てるような体制を作ることも必要だな〜と考えるように。
趣味らしいものから完全に遠ざかってしまっていたのでなかなか感覚を取り戻せずにいたんですが、独身時代にちょこちょこやっていたハンドメイドを少しずつ始め、小さな雑貨を作りためて園のバザーに出せるように。
「趣味は雑貨作りです!」と言う気満々で臨んだ翌年の保護者会。
ワクワクしながら待っていたら先生からそんな促しがなく、小さくショックを受けたりしたのでした…
著者:イシゲスズコ
年齢:40代
子どもの年齢:中学生から小学生の4人
九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。
ブログ:「スズコ、考える。」
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