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災害時、子どもを安心させるために…備えておきたいおやつや遊びのこと by ちちかわえみぞう

皆さんこんにちは、最近は眉間の横シワと縦シワが交差して、「井」という漢字の形に見えるちちかわです! 

さて、前回は東日本大震災の思い出について、地震当日の出来事を中心に語らせていただきましたが、あれだけ大きな災害だと、もちろん一日で被害が終わるわけはなく、
その後の人々の生活にも非常に大きな影響がありましたよね。

 

 

社会全体が痛手を受け、みんなが不安で落ち着かないまま、それでも幼い娘とともに過ごした思い出深い震災後の日々のこと、当時のエピソードや役に立ったものなどを、今後のための備忘録としてここに書き残させていただきたいと思います。

 

【避難所でもできる!電池のいらない遊び】
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まずは、災害時の日々の過ごし方について。 

震災発生直後、まだ避難所で耐える被災者の方々も多く、ネット上にもしんどい話が多い中、確か当時の呼びかけの中に、災害時は電池のいらない遊び、特にトランプがいいという話があったんですよ。

ボードゲームは一度に二人しか遊べなかったり、荷物がかさばったり、音が出たりと、いざ避難所での生活となったら持っていくのは難しい。でもトランプなら、どこでも何人でも静かに遊ぶことができるし、遊び方のバリエーションが沢山あって飽きにくい、ということでした。なるほどね~と納得したのを覚えています。

もし機会があれば、ぜひ親子でババ抜きなど簡単な遊びをやってみて、そして避難用荷物の中にもそっとトランプを一箱入れておくと、いざという時に家族や友達同士で遊べたり、気を紛らわす助けになるかもしれません。

避難用の荷物って、つい生き延びるのに必要な物資だけを詰め込みがちですが、その後の生活と、特に子どもたちに対する精神的なケアのことを考えれば、読みたい本やカードゲーム、らくがき帳に色鉛筆など、普段の好みに応じて、多少遊び道具を忍ばせておくのも有効かと思います。

 

【普段のおやつにも!フルーツ缶詰】

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次は、被災時の食生活とおすすめの備蓄品について。

当時仙台在住で被災した知人から聞いた話です。
独身の彼はさいわい日持ちするクッキーと飲料水はすぐに入手でき、建物も無事だったため、特に危機が迫るようなことはなかったのですが、ガスが止まった寒い部屋で、一人でボソボソのクッキーと、ペットボトル麦茶と、冷たいレトルト食品だけを延々と食べ続ける食生活には、たった数日でもう心身ともに参ってしまったそうです。

人間はあったかいものを食べないとダメ!と彼に力説されたため、その後、我が家では卓上コンロとガスボンベ、そして無洗米の備蓄だけはずっと欠かさないようにしています。

それに加え、身体的にも精神的にも、甘いものが絶対に必要!
と彼は断言していました。
どうも人間は強いストレスを感じると、体内のビタミンCなどを消費してしまい、特に被災時は生鮮食品が手に入りにくい状況になることもあって、ビタミン不足になりやすいんだそうですね。

というわけで、甘くてビタミンがとれて、普段のおやつにも災害時にも良しの備蓄品として、「フルーツのシロップ漬け缶詰」をおすすめします。

ヨーグルトに添えたりしてそのまま食べる以外の食べ方は、たとえばシロップを水で薄めて鍋で熱し、粉寒天を溶かして冷やせばゼリーに。またシロップごと凍らせてシャーベット、凍ったまま水きりヨーグルトと一緒にミキサーにかけて、再度凍らせればフローズンヨーグルト。この際ヨーグルトでなく少量の牛乳と混ぜると、優しいスムージーになります。冬場なら熱々ホットケーキにシロップごとかける、なんていうのもありですね。

日常的に食べ慣れておくことで、災害時いきなり非常食生活になる違和感を減らすことができますよ。

他には粉末緑茶や野菜ジュースなども、非常時のビタミン摂取には大いに役立ちます。お米と一緒に炊いてリゾットにしたり、カレーに入れたり、色々使えますので備蓄は災害時のものと決めず、普段からどんどん食べて消費してちょくちょく買い足していくのがいいと思います!

 

【Eテレタイム録画のススメ】

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最後は、特に小さい子がいる家庭ならではの災害対策です。

言って聞かせてもまだ理解できない幼児とその親にとって、災害時に何が困るかって「普段のTV番組がまるつぶれになる」ことですよ!

特に小さな子の場合、普段はママべったりでトイレすら満足に行かせてくれなくても、
好きなアニメや子ども番組の放送中だけは夢中で見入ってくれるから、そのスキに急いで洗濯物を取り込んで夕飯を作ってしまう…なんていうのは非常によくある話ですが、
ひとたび災害が起こると、その生活サイクルが崩壊してしまうんですね。

東日本大震災後は、約1か月もの間、アニメもEテレの通常番組も放送されなかったため
あれが見たい!と騒ぐ幼児に困り果てた保護者が沢山いました。
今はさいわいあの時代に比べ、ネット放送や子ども向けデジタルコンテンツが豊富にあるので、動画サービスなどから自主的に選ぶことも簡単になりましたが、あまり小さい子だと、適正かつ適度な利用と言われてもちょっと難しいですよね。
またあの当時も、できるだけ日常的に使っているものを用いて、普段通りに生活して、通常との違いを意識しすぎないことが、災害時の心のケアには重要だと言われていました。

そこで、乳幼児がいるご家庭で今すぐできる災害対策として、おすすめなのが「Eテレの子ども番組時間帯を、2~3時間ほどぶっ通しで録画しておく」です!

一番組ごとに録画予約ではなく、時間指定で長時間録画すれば、いちいち操作しなくても通常通りの順に番組が始まるので、子どもが違和感なく見続けられます。また3時間もあれば、一度に全部見るわけではなく、少しずつずらして再生できるため
同じ録画データでも飽きにくいという利点もありますよ。

うちはたまたまスポーツ中継による放送休止に備え、長時間録画を2日間ほどしてあってこれが長女の世話には本当に役立ちました。実にラッキーでしたね。お子さんが小さく、Eテレ依存度の高いご家庭はぜひともお試しください!

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普通のときに災害のことを考えるって、ついつい気分が暗くなりがちですが、災害は定期的に必ず起こるもの、と心を決めた上で、家族の安全確保だけでなく、その後の生活、食事やおやつや子どもの遊びについても少し前向きに考えて積極的に準備していくことで、結果的に自分自身も精神が安定していられるような気がします。

最終的には、何が起ころうとも、まずは周囲の大人が落ち着いていることが、子どもを安心させるには一番大事なことなのかもしれませんね。
そのためには、ぜひ自分用にもとっておきの美味しいおやつなど備蓄しておきましょう!!(夜中に食べて消費しちゃうパターン!?)

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著者:ちちかわえみぞう
年齢:アラフォー
子どもの年齢:長女10歳、長男8歳、次男6歳の三きょうだい

育児中の自由のなさ、動けなさを、Twitterで解消するしがない主婦。一人でこっそり食べるアイスが一番の癒やし。

ブログ:手すさびに紅き萱穂を

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