こんにちは、さやかわさやこです。
前回からの続きになります。
冷たく突き放した助産師さんは、さらにこう続けました。
私は助産師さんの言葉に「わかりました…」とだけしか返すことができませんでした。
帰り道、なんだかとても悲しくて泣きそうになるのをぐっと堪えて歩きました。
そのあとも私は試行錯誤しながら、完母をめざしてひたすら授乳に勤しみました。
自分を追いつめる私を心配した母や夫に声をかけられても聞く耳を持ちませんでした。
実家での里帰り期間を終え、自宅に戻った私はさらにストイックに授乳することに。
そしてどうにかこうにか、ミルクの回数を一回にするところまできたのでした。
しかし、その一回がなかなかなくせなくて、また悶々とすることに。
その一回とは…
細切れ睡眠が辛くて、少しでも夜は寝てほしい気持ちと、本当に母乳だけで大丈夫なのかという不安がおり混ざって、どうしてもその《おやすみ前のミルク》から脱却ができませんでした。
そんな煮え切らない日々を過ごしていた私に突如、完母で行けるようになる日が訪れました。
それは保健師さんが赤ちゃんとお母さんの様子をみにきてくれる《赤ちゃん訪問》の日でした。
私は来てくれた保健師さんに、これまでの母乳育児の葛藤を話しました。
次から次へと溢れ出る言葉を保健師さんは穏やかな表情で頷きながら聞いてくれました。
そして私が一通りはなし終えると、保健師さんは「赤ちゃんの体重を測ってみましょうか」と言いました。
長男の計測を終え、保健師さんは体重の増え具合を見ながら口を開きました。
私は本当に完母で大丈夫か不安だと伝えました。
すると保健師さんは笑顔で私の背中を押してくれました。
そして私はその日の夜から《おやすみ前のミルク》をやめました。
最初は不安だったけど、日を追うごとに不安はなくなりました。
完母に移行するまで、最終的には4ヶ月近くかかりました。
時間はかかったけれど、自分の思う授乳ができるようになったことはとても嬉しいことでした。
しかし、そんな日々も束の間、またしても私のおっぱいさんにピンチが訪れたのでした。
次回へ続きます。
著者:さやかわさやこ
年齢:36歳
子どもの年齢:8歳、4歳、2歳
日々、鬼化が進んでいる主婦。インスタグラムにて育児のことや、育児にまったく関係ないことなどを、夜な夜な描いては投稿しています。ブログ『母ときどき鬼』もぼちぼち更新中です。
インスタグラム:@futomomushi
ブログ:母ときどき鬼
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