前日の早朝に入院して、丸一日以上たった朝の9時頃に
(産まれるまで)「あと半日はかかるなぁ」と言われたわたし。
恐怖の内診グリグリを受け、痛みが激しくなった中
「たくさん歩いてね。歩いた方が進むからね。」と先生に言われました。
早く産みたい一心で、痛みと痛みの間に一生懸命歩きました。
でもどんどんひどくなる痛みと、短くなる間隔にヒィヒィ。
ちょっと歩いては、すぐに廊下にある椅子に手をついて四つん這いのようなポーズに。
もう立っていられない…座るのすら無理でした。
他の妊婦さんのご家族が廊下にいたのですが、
もう人の目を気にする余裕もありません。
そんなこんなで頑張って歩いていると、ようやく先生から分娩OKが出ました。
これで助かった…死ぬかと思った…と思っていると、
先生による強制破水で痛みがさらにヒートアップ!
早くどうにかしてー!!と思いつつ
助産師さんに「トイレしておく?」と言われて冷静に「はい。」と答えるわたし。
まだ、出産中に出ちゃったら恥ずかしいという恥じらいもありました。
が!
が!
助産師さん、踏ん張ってる途中にトイレのドアをバーンっ!
「力の入れ方、分かってないでしょ。ついでに練習しちゃお!」
この歳になってトイレで踏ん張る姿を応援されるなんて…
でも、痛すぎて「もうどうにでもして…」という気持ち。
トイレでの恥ずかしい練習も終わり、ようやく分娩室に入りました。
わたしはいきむ時に身体を捻ってしまい、
注意されてもどうしても動いてしまうので、身体を押さえられました。
押さえてもらってから数回いきむと「頭、少し見えたよ!あと3回がんばろう!」の声。
少しコツを掴み、先生の指示に合わせていきむと、
娘が旋回しているのが感じられました。
そして突然の開放感!
オギャーと泣く真っ赤(紫?)な娘を先生が見せてくれました。
そのあと、娘はすぐに隣の台に乗せられたので、
ゆっくり産まれた我が子を見ようと思ったのですが、
娘にテンションのあがった夫が台の前で写真を何枚も撮っていて、
嬉しそうな夫の背中しか見えませんでした(笑)
ぼんやりその様子を見ていると、
先生に「せっかくだから胎盤見てみる?」と言われ、
我が子ではなく、胎盤をしみじみと見ることになりました。
今でも、「夫が邪魔で娘が見えなかったわ」というのは笑い話です。
「あ!ママの携帯でも撮っておいてあげるね!」って言っていたけど、
写真データ送ればいいだけだよ…という気力すらなかった出産直後でした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:あひる
年齢:アラサー
子どもの年齢:4歳と2歳
お喋りな姉妹に振り回されているお母さん。心配性で育児中もすぐに不安になるタイプです。おおらかでドーンとしているお母さんに憧れながら日々邁進中。
ブログ:ぐーたら育児生活
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