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疲れたからゴロゴロするね~。私の「逃げる姿」を見せてきてよかったと感じた理由 by うだひろえ

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以前、「最悪の状態で逃げ出さないために、逃げアラーム&カード」という記事を書かせてもらいました。

育児ストレスで追い詰められる前に、「チョコを食べる」「横になる」「スマホゲームを5分する」などの「ちょい逃げ」をすることで、少しでも心の余裕を取り戻してなんとか乗り切っていこう、といった内容です。

今から3年ちょっと前、子どもが幼稚園年長さんと年少さんだった頃です。

 

 

 

この頃に比べて、今は子どもたち2人とも小学生になったことで、ここまで私の心の余裕が削られることは少なくなりましたが、その分体力的な衰えを感じることが増えております。

なので「逃げカード」も主に「横になる、ダラダラする」を使用、子どもたちにも「ママ疲れたからゴロゴロするね~」などと宣言して堂々とダラダラしてます。

発展形として、「晩ご飯作りなくないな~」という気持ちには「ご飯だけ炊いてなんとかする」「惣菜買ってくる」「外食する」「出前を取る」などのカードを用意、子どもたちの意見も聞きつつ、私の体力気力と相談して選んだりしてます。

生活の中で、多々ある「どうしよう」という場面、その時のために、あらかじめ選択肢を用意しておいて、気軽に選べるようにしておく、といった感じです。

 

こんなカードを用意しておかなくても、普段から「追い詰められたらちょい逃げする」という選択肢を取ることができればいいのですが、私はなかなかできませんでした。

ここまで頑張ってきた、もっとしっかりやらなきゃ、という思いが強く、しかし限界を超えてプツンと切れたら、頭が真っ白になって、浮かぶのは「逃げたい」、時にはもっと「極端な選択」も、そんな言葉だけでした。

私の中に、「逃げたら恥」「あきらめたら負け」「最後までやり抜け頑張れ!」といった考えが根強くあるんだと思います。親からも学校からもそれを美徳と教えられてましたし、当時のヒットソングでもそう歌われていました。そういう時代を生きてきて、染み付いている部分があります。

でも最近は、「しんどい時は逃げてもいい、むしろ逃げろ」と言われることも増えてきて、私も「そうだよね、そうだよね」と、ずっとピリピリしていた部分を優しく撫でてもらえるような感覚になること多々あります。おかげで、頭が真っ白になって「極端な選択」しか浮かばなくなるような事態を回避できているように思います。

 

ただ「逃げ方」は人それぞれ向き不向きもあり一概にこれとは言えず難しく、あくまで私の場合は、すでに追い詰められてしまったら自分でも怖いので「その前にちょい逃げする」という方法を取ってはいますが。

これが、うちの子たちだったらどうだろう、と考えたりします。

 

つらいことがあったら、しんどかったら。幼児の頃は泣き喚いて表現して、私や周りの大人が対処してきたけど、じゃあ、これから。
きっと、私にも言えないことも出てくるでしょう。言いたくてもうまく言えない感情も持つことあるでしょう。
いつまでも私が気付いて対処するわけにもいきません。でも、なんて伝えればいいのかもわかりませんでした。

 

しかしふと気付くと、うちの子たち、「疲れた」と言った後に「ちょっとゴロンするわ~」とか「甘いもの食べたいな、食べていい?」と言ったりしてました。

そこで私、「片付けが先!宿題終わってから!」と口から出かけて、はたと、いやいや私も疲れたらダラダラしてるじゃん、そんな時「ご飯作るのが先!」って言われたらどうよ?なんて思い直したり。何より子どもたち、私の「逃げカード」の方法取れてるじゃん、と気付いて、嬉しくなりました。

 

頑張る姿を見せることも大事だとは思います。でも、無理してる姿、しんどさやつらさを我慢してる姿を見せるのは、どうなのかなって、それよりもそのしんどさやつらさとうまく付き合ってる姿を見せていきたいな、と思ったりしました。

 「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉に救われたこともありますが、今は「いや恥なんかじゃないし、なんなら逃げるが勝ちだし、三十六計逃げるに如かずだし」くらいまで言うようになりつつあります。

「負けても投げ出しても逃げ出してもいい、あなたが一番大事」という思いです。

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著者:うだひろえ
年齢:40代
子どもの年齢:小2と年長

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。一男一女の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。

website:http://umeyon.net
最新刊:「大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる」(マンガ担当)(KADOKAWA)

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