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後回しにできることは後でする!母歴9年で身につけた“限界を超えた時”の対処法 by うだひろえ


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子どもが小さい頃、例えば3歳と1歳の頃なんて、下の子に離乳食食べさせながら上の子にご飯食べさせなきゃで、手が何本あっても足りませんでした。

そんな中で上の子が味噌汁ひっくり返そうもんなら、頭爆発の後に真っ白、とっさに床を拭いて、子どもが投げたスプーンが私の側頭部に刺さり、飛び散る納豆、噴出される米粒、こぼした汁を体に塗りたくる子ども、ワハハ、ナンジャコリャー!?という流れ。
私1人の限界を完全に超えていました。

 

 

 

6年後の私はそんなのを思い出して、
ああ、今の私で飛んで行きたい、なんて思うのです。

 

今の我が家、息子は小3、娘は小1になりましたが、いまだに時々味噌汁ひっくり返します。先日も息子が盛大にやり、服もズボンも椅子も床もびしょびしょ、豆腐やワカメもべっちょり、息子は呆然フリーズ。

そこで、母歴9年となった私。
立ち上がって手を叩き「はい、片付けるよ~」、指示を出していきます。

「まずTシャツとズボン脱いで、風呂場に置いてきて」
フリーズしていた息子、素直に指示通りに動きます。
「キッチンペーパー持ってきて。汁気を吸って。ベチョベチョになったら流しの三角コーナーに捨てて」
「残ってるものはティッシュで取って、それも三角コーナーに」
「最後ウエットティッシュで拭けば、はい、終了~」
キレイになって、息子はほっとした表情。

「オッケー。服着たらご飯の続き食べよう、味噌汁はまだあるからよそっといたよ。食べ終わったら、風呂場の服をシャワーで汚れ流して絞って、洗濯機に入れておいてね。今度こそ気をつけて食べようね」
うん、と力強く頷いて、着席。私も食事を再開。
その間、娘は黙々とご飯を食べてました。

食べながら、我が家もこんな風にできるようになったんだな、としみじみ。子どもも成長したし、私も冷静に対応できるようになりました。

 

今なら、6年前の私に声をかけてあげられるのに。

冒頭のシチュエーション、「大丈夫だよ」って落ち着かせて、冷静に優先順位をつけて、何からやればいいか教えてあげられるのに。なんて思ったりもします。

 

例えば、こんな感じで。

・とりあえず、子ども対応
これ以上の惨劇を避けるために。まず下の子を食器から離して、待たせておく。対策として、プラスプーンを持たせる、ベビーせんべいを渡すなどする。
次に上の子、濡れた服を脱がせ、最低限の体やテーブルなどその服でチャチャッと拭いちゃえ、風呂場にダッシュで服をポイ。

・食事再開
何事もなかったかのように。着替えや床掃除などは後からでOK、ママも一回お茶飲もう。

・余裕ができてから、掃除
子どもが機嫌よく食べてたら、もしくは食べ終わって着替えも済んで戦場(食卓)から離脱できたら、チャチャッと掃除。
雑巾や布巾は後処理面倒だから、キッチンペーパーで水気を吸い取って、ゴミはテッシュで取ってポイしちゃおう。ウェットティッシュ(おしりふきでも)で仕上げ拭きすれば完璧。

・風呂場で汚れた服をシャワーで流す
落ち着いてから、なんなら風呂掃除や入浴の時でOK。シャワーでざっと流して絞って洗濯機にポイ。余裕があれば排水溝に溜まった汚れもポイ。

 

こうして書いてみると、難しいこと何もないのですが、当時の私にはそれもできなくなってたんですよね。

実際にあの頃に飛んでいくことはできませんが。

今現在、小さな子の育児に大変な思いをしている方には、どうか無理せず追い詰められないように、後回しにできることは後でする、ということだけでも、頭の片隅に置いておいて、ほんの少しでも楽になってもらえたらと思います。

 

 

 

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著者:うだひろえ
年齢:40代
子どもの年齢:小3と小1

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。一男一女の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。

website:http://umeyon.net
最新刊:「大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる」(マンガ担当)(KADOKAWA)

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