2歳の娘いとちゃんと、1歳の息子うりくんの1歳半差姉弟を育てております、
わさびと申します!
娘はずーっと頑固な逆子だったので、様々なマイナートラブルがあり妊娠中はけっこう大変でした。でも逆子だからこそ貴重な経験をしまして…、今回はそんな逆子ならではのお話です。
妊娠28週で逆子と言われてからはハラハラして過ごしました。でも私の産院では、逆子体操を推進しているところではなく、むしろ破水すると怖いからあまりやらないほうがいいという方針。
先生には、「何もやらなくてもだいたい30~33週までには元の位置に戻るから、あんまり心配しなくていいよ〜」と言われ、その言葉通り何もやりませんでした。
でも33週を過ぎても全く戻る気配はなし。
不安そうな私に先生が、
「これだけずーっとひっくり返らないってことは、もう赤ちゃんがこっちの向きって決めてるんだろうね。お母さんと同じ向きでいることがきっと好きなんだよ。」と。
私はその言葉が心にストンと落ち、帝王切開を覚悟しました。
覚悟したはいいものの、臨月付近の逆子はホントにキツく、マイナートラブルだらけ。
もうね、とにかく痛いんです。
まず、頭が上にあるせいで、胃がある位置のスペースが正常の状態よりも少ないんです。なのでご飯を食べて胃が膨らむと、もともと少ないスペースがさらになくなり内臓が圧迫されて痛くなったり、膀胱にドロップキックされたり、子宮口が破られて破水するんじゃないかってくらい激しく連続キックされたり…。
いちばん痛かったのは、頭がグググ〜〜〜って出てきて皮膚を破って出てきそうな胎動!頭が出てくることによってお腹全体もカチカチに張るんです。
そんな胎動が頻繁にあるので、もう痛い痛い。その状態のときはうまく息が出来ないくらいの痛みでした。
でも…。
「あぁ、ここにいるんだなあ。もっと頭を撫でてほしいのかなあ。」
頭が出てくるたびに小さな小さな頭を撫でてあげると、もぞもぞって心地良さそうに動くお腹の中の娘。それがとても愛おしく、幸せで。
まだ産まれてもいないのに、お腹にいる娘の頭を撫でられるって、なんて幸せなことなんだろう。こんなにもあたたかくて小さな頭を感じられることって、逆子しかないご褒美かもしれないと思いました。
そして娘ももしかしたら、私に撫でてほしかっただけかもしれません。
そうして最後まで逆子のままだった娘は、無事に帝王切開で産まれました。
産まれた娘を抱っこして、ふと頭を撫でると…
なんと、産まれてきた娘の頭に、毎日毎日撫でていたあの頭の形と一致する部分があったのです!
その部分は少し出っ張っていて、いびつな形でした。その頭を触ったとき、本当にお腹の中にいたのはこの子だったんだなあ、と感激したことを覚えています。
2歳になった今でも、頭を触ると少しだけその名残があります。その右側の出っ張りを感じる度、妊娠していた頃を思い出して少し泣きそうになります。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:わさび
年齢:29歳
子どもの年齢:娘2歳、息子1歳
食いしん坊で気が強い娘と、甘えん坊で仔犬みたいな息子の1歳半差姉弟を育てています。イヤイヤ期&好奇心旺盛で目が離せない子どもたちの、ほのぼのとした平和な日常を描いています。
インスタグラム:@wasabi_2910
ブログ:いとちゃんとうりくん
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