皆さん、バースプランってご存知?
産院側に
「私の出産はこうしとくれ」
というお願いを具体的に書いたものである。
とはいえ希望のバースプランってそんな簡単に思いつく?
私は息子が初産だったため出産がなんたるものか全く分からず。
分からないものに対して「ああしたい」「こうしたい」なんて想像力も湧いてこず。
そして私は「出産する!」ということにいまいち情熱的に向き合えなかった。
よく雑誌やネットでこれから出産を控える妊婦さんのコメントを見ると
「出産も楽しみたい!」
「出産が今から楽しみ、充実した時間にしたい」
なんて前向きな方がとても多い。
対して私は
「いうても痛いんでしょ」
「早く終わってほしいよぉ」
と超消極的。
出産、不安しかない。
バースプランを書く紙を前に、自分の出産と全然向き合えていない自分にちょっと不安を覚えた。
そしてある後期の健診時…
自分の性格や、出産に対する心構えって、そんなことまで!?とも思ったが、
「私達もサポートがしやすくなるの!」
と助産師さんに言われると、確かに…と思う。
助産師さんだってよく知らない女性の生死に関わる大事件に携わるのだ。
いくら健診で会う機会があったって、こちらの性格や普段の感じなんかは全く知らない。
とはいえそこは出産のプロ。
そんな個人情報がなくても的確に迅速にお産をサポートをしてくれる。
が!
ノーデータな状態でサポートするより、ちょっとでも妊婦さんのことを知った上でサポートする方が、きっと両者ともにやりやすいのは間違いない。
ふむ。
私はバースプランに「出産のプラン」ではなく
「自分こういう人です なのでこうしてもらえるとありがたいです」
を書くことにした。
完成!私のバースプラン?という名の取扱説明書
私のバースプラン、否取扱説明書。
・立ち合いNG→1人が気楽なので、体が動かなくなるまでできるだけ自分のペースで過ごしたい
・痛みには強い方
・パニックになることはあまりない
・声がでかい
・食欲がなくなりやすい
なんか後半取り扱い説明書みたいになっているが、これで助産師さんたちが私のことが分かるなら、これでいいのだ。
出産に対して「楽しみ」という気持ちこそはまだ持てなかったが、助産師さんのおかげで「不安」はちょっとなくなってきた。
そして息子の出産時。
まず、1人で出産を望んだ私だが、忘れ物を届けにきた実母の「立ち会いたい」という強い押しを断れずそのまま立ち合い出産となった。
次に
痛い痛い勘弁してくれ、と叫び倒し
パニックになりトイレの壁を叩き割りかけ
(ドアが目に入らなかった)
陣痛中、産院のおいしいご飯を残してたまるもんか!と朝食を強引に押し込んだ。
バースプラン、否私の取扱説明書。
声がでかい
しか当たってない、とんだ嘘八百の説明書になった。
そんな嘘八百のバースプランを前にしても、2日間におよぶ息子の分娩中、終始テキパキと温かく接してくれた助産師さん達には本気で一生頭が上がらない。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユキミ
年齢:30歳
子どもの年齢:4歳
関東出身、関西在住。3歳の息子と夫と3人暮らし。毎日成長ノンストップな息子に産後から振り回されっぱなしの新米母さんです。普段はインスタグラム(yukita_1110)にて息子の成長や日常などを絵日記にしております。
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