以前インスタグラムにて育児(0歳〜5歳)のお悩みを募集しました。
20件くらい集まるといいな〜と呑気に構えていたところ、予想を超える500件近いお悩みが集まりました…‼︎
もうね、ひとつひとつのお悩みが切実すぎて、今すぐ駆けつけて子守担当しながら話を聞いてあげたい!と思いましたよ。
育児ってさ、楽しいし可愛いし幸せなのは確かなんだけど、絶望するほど辛い時もあるよね…!(それも結構しょっちゅう)
わかる!わかるよ〜‼︎
現在息子たちは小5、小3、年長(5歳)で第一次育児困難期は過ぎ去ってしまった私ではありますが、集まったお悩みを読むごとに「私もこのことについてめちゃ悩んでたよ!」とか「そうそう、これ本当に辛いんだよね…!私もそうだった!」など共感しまくりました。(とはいえ過ぎ去ってしまった苦労は全ていい思い出化されつつあるため、だいぶ楽観的に振り返っている)
それぞれのおうちの環境の違いなどもあるかと思いますし、うちの三兄弟はこうだったよ!という体験談としてでしかお答えすることはできないのですが、何回かに分けてお悩みにお答えしていきたいな〜と思います。
第一回目は0歳児の最も多かったお悩み、
『赤子が寝ねぇ!〜理想的に寝てほしい母の願い~』編です。
寝かしつけの悩みは尽きませんよね〜。
いまだに子どもたちに対して「はよ寝れ‼︎‼︎」と思うことがしばしあります(白目)
【0歳児の寝ない問題】
・夜は寝てくれるけど昼は背中スイッチが入って抱っこじゃないと寝てくれない
・夜間授乳の回数が多い
・夜10回は泣いて起きる/夜泣きがすごい
・抱っこじゃないと寝ない
・おっぱいでしか寝ない
・寝る前の絶叫がすごい
赤子時代はとにかく寝かせることとの戦いですよね。
どうして明らかに眠たそうなのに寝ないのか。眠けりゃ寝ればいいじゃん(泣)と何度思ったことか。
抱っこから下ろそうとすると起きる、ベッドに置こうとすると起きるという背中スイッチについては恐らく新生児~生後2、3ヶ月に多い悩みだと思うのですが、私もこれには本当に悩まされました。
長男の生後2ヶ月くらいまでは抱っこから下ろすと泣いて起きるから、朝まで抱っこしたままソファにもたれて寝てましたもん。(ちなみに昼寝もこのスタイル)
奇跡的にソロ〜っと布団に下ろすことに成功して、やっと私も横になって眠れるー‼︎と喜んでもすぐまた抱っこ&オムツ替え&乳の無限ループ。
抱っこも乳も効かない時はエルゴに入れて暗闇の中立ってユラユラ…うぅツライッ…(泣)
夜間は1時間〜1時間半ごとに泣いて起きてたので、この期間は寝不足で半分死んだようでした。
ある時そんな長男(新生児〜1歳前後)の睡眠スタイルについて、えらく納得のいく考えにたどり着いたんです。
それはテレビでオラウータンの親子を見ていた時のこと。
母オラウータンは1日中何かしら動いているのですが(主に食べ物を探しているらしい)、その間赤ちゃんオラウータンはずーーーーーっと母オラウータンにしがみついているんです。
しがみつきながら自分のペースで寝たりおっぱいを飲んだりしている。
母オラウータンは何をするにも肌身離さず赤ちゃんを抱えて生活しているわけです。
ところで新生児のモロー反射ってご存じですか?
原始反射と呼ばれる動きのひとつだそうで、寝ている時などに音や光や振動などの刺激を受けてビクっとなって両手をバンザイする、あの動きです。(結構カワイイ)
オラウータンの親子を見たとき、「モロー反射は人間が猿だった時代の名残で、赤ちゃんは危険を察知すると咄嗟にしがみつくようにできているのかもしれない!」とハッとしたんですよね。
つまり私は母猿で、長男は赤ちゃん猿。
山の中には危険がいっぱい。いつも抱っこされてないと安心できないし寝ることもできない。うっかり寝ている間に地面に下ろされたりなんかしたら、天敵たちの餌食になっちゃう。
そんな時はお母さんが来るまで泣いて泣いて危険を知らせなきゃ!
抱っこ!抱っこ!早く抱っこしてよー!下ろさないでよー!
眠いよー!抱っこしてくれなきゃ寝ている間に死んじゃうかもしれないよー!眠いから早く抱っこしてよー!
…なるほど。それならば仕方ない。
長男は生きるために母と密着していることが必要不可欠なのだ。猿だから。
そう考えるようになってからは色々諦めて、母猿に徹しました。
泣いたら抱っこ。理由はわからなくても抱っこ。とにかく抱っこ。
抱っこで寝ないなら抱っこして歩く。抱っこして外に出る。抱っこしてスキップ。抱っこしてコンビニ行ってホットココア飲む。抱っこして流れ星を探す。流れ星を発見したら願いはただひとつ。
「赤子が寝ますように」
振り替えると次男は1年くらいおんぶで生活していたし、三男の新生児時代はスリングの外の景色を知らなかったんじゃないかってくらい一心同体、まさに猿の親子でした。
2歳くらいになって布団に寝かしつけてヨシ寝た!と思って離れようとすると敏感に察知して起きるのも猿だった名残だし、やたらと夜中に起きるのもいくつになってもおっぱい触ってないと寝ないのもきっと猿の名残。(ちなみに結構大きくなるまで長男→首元、次男→腕、三男→腹を触りながら眠りについてました)
そういえば猿の赤ちゃんは仰向けに置くともがくようにジタバタするそうです。(元祖背中スイッチ)
赤ちゃんが寝るまでに一悶着(?)あるのは、きっとそうしないと心から安心して寝られないからなのでしょう。
そう思いながら受け流してなんとかここまでたどり着いた次第でございます。
お悩みの答えとして効果的な対処法をお伝えできず申し訳ないのですが、私の経験から言えることがことがあるとするならば!
【赤ちゃんが最もグッスリ寝てくれるのは、お母さんのお腹の中に限りなく近い状態と猿の親子状態】
ということでしょうか。(参考にならなくてゴメンよ!)
それではまた次回お会いしましょう〜!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:マルサイ
年齢:39歳
子どもの年齢:小5・小3・年長
小5・小3・年長の三兄弟の母。趣味は昆虫観察と磯の生き物観察。三兄弟との日々をインスタグラムにで発信中。著書に『男子が3人います。』『主婦力ゼロからやってみた家事』(共に大和書房)など。
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