初めまして、『はなゆい』と申します。
3歳と1歳に育てられている2児の母です。
これは二人目妊娠が分かったばかりの頃(7,8週)の話です。
この出来事を境に世間を見る目が少し変わりました。
また母としてちょっとだけ強くなれた気もします。
そんな出来事は上の子(当時1歳)を連れて
バスに乗ろうとしたとき起こりました。
そこは初めて行く場所で、
階段があるタイプのバスしかないことを知りませんでした。
(家の周辺はノンステップタイプのバスがほとんど)
私はバスを待たせたまま思考停止状態。
今考えれば、『タクシーに乗る』という選択肢もあったのですが、
当時はなぜか『このバスに乗らなくてはいけない』と思い込んでいました。
そして、バスの運転士さんにどうするか問われ、
完全に追い詰められた私。
そのときとった行動が、
普段の私(内気でシャイ)では考えられないものでした。
運転士さんはバスを止めたり、
ベルトを外したりしていたのですが、
そんなことにも気づけないほど緊張していた私。
ものすごい大きな声で2回も言ってしまいました。
(ホント恥ずかしい・・)
その後、運転士さんのお陰でバスには乗れたのですが、
バスにいた乗客の人たちが白い目で私を見ているのを感じました。
『みんなに迷惑をかけてしまった。』
そのときの私はそんな申し訳ない気持ちでいっぱいで
顔もあげられない状態でした。
そしてバスは目的地に到着。
バスを降りようとしたのですが・・
当たり前ですが、また階段です。
『でも、これ以上迷惑はかけられない。
もう出血覚悟で降ろすしかない!』
そう思ってベビーカーに手をかけたそのとき・・
バスに乗っていた数人の方々が声をかけてくれました。
「お手伝いましょうか?」
「僕も手伝います。」
「妊娠中なのに大変ですよね。」
その言葉がどれだけ嬉しくて、
そしてどれだけホッとしたことか。
『白い目で私を見ている』と思ったのは、
私の勝手な思い込みでした。
本当は助けてくれようと思ってこっちを見ていたのでした。
その後、運転士さんまで走ってきてくれました。
大声を出して恥ずかしい思いもしました。
でも、そのお陰で私はちょっとだけ強くなれました。
そして、世界は私が頭の中で描いたものより、
優しいところだと気づけました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:はなゆい
子どもの年齢:娘3歳、息子1歳
『一緒に笑おう!』をテーマに、笑える育児漫画描いています。2歳差育児、育児あるある、ママの失敗談などリアルな体験記です。笑う門には福来る!
ブログ:はなゆいラビリンス
インスタグラム:@yuihanada7