どうも、さやかわさやこです。
今回は亡くなった私の父と、父が亡くなったあとの子供達の様子について綴ってまいります。
私の父は生前、特に大きな病気もなく、食欲も旺盛で元気な人でした。
しかし、2019年の9月に仕事先で突然倒れ、そのまま亡くなってしまいました。
(我が家ではおじいちゃんおばあちゃんのことを《じいさま、ばあさま》と呼んでいます。インスタグラムでは《#女子力の高いじいさま》として親しんで頂いておりました。)
あまりに突然のことに、残された家族はなかなか受け入れることができず、特に私と私の母であるばあさまは、じいさまの残したものが目に入る度に大泣きする日々がつづきました。
じいさまが亡くなってから一ヶ月ほど、私と子供達は実家に泊まりました。
子供達は折り紙で作ったものや自分たちのおやつなど、色々なものをじいさまの祭壇に飾って、じいさまのまわりはとっても賑やかでした。
きっとそうすることで子供達なりに、じいさまとコミュニケーションをとっていたんだと思います。
じいさまが亡くなってしばらくは、じいさまのことを話しているだけで涙が出てしまっていたのですが、少しずつ少しずつ日常が戻ってきて、だんだんとじいさまの話を笑いながらできるようになっていきました。
夜、ばあさまと長男との間ではこんな会話もあったそうです。
次男のお誕生日に、ばあさまがケーキを持ってきてくれたときにはこんなことがありました。
次男のためにケーキを作って家に持ってきてくれたばあさま。
みんなでケーキを切り分けているときに次男が
「じいさまにケーキ持って帰らなくていいの?」
と言いました。
次男はじいさまのお供え用にケーキを少し切り分けて持って帰ったらどうかと、しきりにばあさまに話していました。
ばあさまが、
「ありがとう。でも持って帰ったらぐちゃぐちゃになっちゃうし、ここでみんなで食べたらじいさまも喜ぶと思うから。気持ちだけ頂いとくね。」
と言いました。
それでも納得がいかない顔をしている次男。
「次男くんはそんなにじいさまに食べてほしいんだね。」
とたずねると…
三兄妹の中で一番食の細い次男。そんな次男をいつも気にかけてくれていたのがじいさまでした。
離乳食の頃からよくお食事のお世話をしてくれていて、大きくなってからも食べるのがゆっくりな次男のとなりに座って付きっきりで次男のことをみてくれていたのです。
実家に遊びに行ったときや、外食をするとき、次男のとなりがじいさまというのが定位置でした。
きっと次男はじいさまとのそういう思い出があるから、「じいさまにはお世話になったからさ」と言ったのかなと感じました。
じいさまの身体はもうこの世にはないけれど、子供達はいまもまるでじいさまがいるかのように接しています。
じいさまに会いたいな、おしゃべりしたいな…それはもう叶いません。
でも私たち家族のなかにじいさまは生きている、そんなふうに思うのです。
これからもずっと、それぞれの心にじいさまを。
著者:さやかわさやこ
年齢:36歳
子どもの年齢:8歳、4歳、2歳
日々、鬼化が進んでいる主婦。インスタグラムにて育児のことや、育児にまったく関係ないことなどを、夜な夜な描いては投稿しています。ブログ『母ときどき鬼』もぼちぼち更新中です。
インスタグラム:@futomomushi
ブログ:母ときどき鬼
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