夫と一緒に暮らし始めておよそ10年。
夫はトイレを、立ってする派です。
何度酔っ払い、何度寝ぼけて汚されたことか。
その度に「座ってしな!」と言い続けているのですが、
こればかりは何故か、何度チャレンジしても“立ってする”に戻るのでした…
そんな夫にイライラしつつも月日は経ち、下の息子も2歳半ばという時に
トイレトレーニングが始まりました。
5歳を過ぎてからオムツが外れたゆっくりさんな娘とは違い、
とにかく自立に積極的な息子。
まあ、人生でおむつ替えできる期間なんてほんのわずかだし…
と、のんきに構える母を横目に、「ちっち」とつぶやいては自主的にトイレに行く息子。
出たり出なかったりはありますが、その前向きな姿勢には関心するばかりです。
そんな息子の姿勢に、夫もトイレに付き合うようになり、
買い物の際には、男子トイレで立ち便器デビューも果たしました。
しかし、家ではあくまでも便座に座るスタイル。
それを見た夫が、つぶやきました。
「うわ~こんなに便座、触るんだ…」
真剣にトイレトレーニングに取り組む息子は、便座をしっかりつかみ、
跳ね返りで汚れる便座裏や便器本体にまで、その小さく可愛い指は触れています。
その事実を初めて知り、衝撃を受ける夫。
今更かい!とツッコみたい気持ちを抑えていると…
あれだけトイレの汚れに無頓着だった夫が、トイレ掃除…!
いそいそとふき取りシートを使い始めました。
立ってすることにより生じる問題をどんなに指摘しても、
どんなに叱っても立ってし続けた夫が、
やっとトイレの汚れに気付いてくれた…
とんでもない進歩でした。
しかし、思い返してみると、私自身が“水場の掃除は私がしなければならない”と、
勝手に一人で汚れを抱え込んでいたのも事実。
トイレトレーニングにトイレ掃除…ヨゴレ仕事を夫にもお願いすることで、変わった夫の意識。
役割を分け合うことで変わってくるものもあるのだと、目から鱗の出来事でした!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:たんこ
年齢:31歳
子どもの年齢:6歳と2歳
発達ゆっくりさんな娘と能天気な夫と、新たに加わった暴れん坊な息子と暮らす、元ひきこもりの凶暴な大根です。
instagram:@kei_mio
twitter:@mio_tanko
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