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【小児科医監修】「赤ちゃんのうつぶせ寝」どうしてダメなの?小児科医 森戸やすみ先生に聞いてみました!

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つぶみさんの2人めのお子さん、ねむちゃんは布団に寝かせると、そのままスーッと眠ってくれる赤ちゃんでした。

 

 

寝かしつけにそんなに手こずったことがなかったのですが、1点だけ気になることがあったそう。それが、眠っている間に自分からうつぶせ寝になってしまうこと!

なので、つぶみさんは、「うつぶせ寝になっていないかな」と常に気になってしまい、ねむちゃんが安眠できるよう、夜中もずっと見守り続けていたそうです。

 

「赤ちゃんをうつぶせに寝かせるのは良くない」ということを知っているママは多いと思いますが、今回は、復習も兼ねてなぜうつぶせに寝かせるのがNGなのかという基礎知識から、自分から夜中にうつぶせになってしまう場合の対策法を、小児科医でご自身もママである森戸やすみ先生に教えてもらいました。

 

Q:赤ちゃんをうつぶせ寝にさせるのはなぜNGなのでしょうか。

A:布団に顔がうずくまって窒息の危険やSIDSの危険性が高まるためです。

赤ちゃんをうつぶせ寝にさせると、顔がふとんに埋もれることで鼻と口で息ができなくなり、窒息してしまう可能性があります。

また、うつぶせ寝にさせていると、SIDS(乳幼児突然死症候群)の可能性が高まるといわれています。

 

Q:SIDSとはどんなトラブルでしょうか。

A:1歳以下の健康な赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなることです。

SIDS(乳幼児突然死症候群)は、原則として1歳以下の健康に思われていた赤ちゃんが眠っている最中に突然亡くなることです。残念ながら原因はわかっていません。

かつては感染症が原因で亡くなる赤ちゃんが多かったのですが、今は1歳未満の赤ちゃんの死亡原因として多くみられるものの1つになっています。

 

Q:体験記の作者、つぶみさんが「赤ちゃんを安心して寝かせるためにはどうしたらいいか」インターネットなどで検索したところ

・クッションやぬいぐるみなどのフカフカしたものは周りに置かない

・ふわふわふわしたものに寝かせない

・厚着させない

とあったそうですが、厚着させるのはよくないのでしょうか。

A:厚着をはじめ、上記であげた項目は、赤ちゃんを安全に寝かせるために注意した方がいいことです。

SIDSで亡くった赤ちゃんの状況を調べたところ、「粉ミルクで育っている」「家族に喫煙者がいる」など、いくつかのリスクがわかってきました。「厚着」もそのリスクの1つなので、厚着をさせないようにすることでSIDSのリスクを少なくすることができます。特に冬は「風邪をひいたら困る」と、赤ちゃんに厚着をさせる人もいるので、背中に手を入れて暑すぎないか確認するといいでしょう。

また、つぶみさんの体験記にも出てくるスリーパー。ふとんから出てしまう赤ちゃんの寝冷え対策アイテムとして活用しているママも多いと思います。ただしスリーパーを着せると暑くなりすぎる赤ちゃんもいるので、よく状態をチェックし、汗ばんでいるようなら着せないようにしてください。

なぜ厚着をさせるとSIDSで亡くなる可能性が高くなるのかについては、まだわかっていません。

 

Q:上記で上げたこと以外に気を付けた方がいいことがありましたらお教えください。

A:以下にあげた乳幼児突然死症候群のリスクが高まるようなことはやめましょう。

SIDSで亡くなった赤ちゃんの生活状況を調べたところ、「厚着」以外にもSIDSの可能性を高めることとして以下のことが列挙されています。あてはまるものを1つでも少なくすることでSIDSになる可能性を減らすことができます。

[SIDSの可能性を高める主なリスク]

・うつぶせ寝で寝かせている

・家庭内に喫煙者がいる

・兄弟姉妹がSIDSで亡くなっている

・発育不全

・大人用ベッドでの添い寝

・部屋の温度が高すぎる

 

Q:ねむちゃんのように仰向けにしても自分からうつぶせ寝になってしまう場合、何か対策法はありますか。

A:程よい固さで重すぎない寝具を選んで。両側に寝返りをうてるようになったら、そんなに心配する必要はありません。

ねむちゃんのように仰向けにしても自然とうつぶせ寝になってしまうケースだと、確かにママは心配になりますよね。その場合はうつぶせ寝になっても顔が敷布団に埋もれないよう、ほどよい固さの布団に寝かせてください。また、掛布団は重すぎず、通気性があるものがいいでしょう。

また、寝ている赤ちゃんの近くにぬいぐるみやクッションを置くと、知らない間に手で引っぱったり、何かの拍子に倒れてしまって赤ちゃんの口や鼻を覆ってしまうことがあります。予め近くに置かないことが大切です。

そうはいっても24時間、常に赤ちゃんを見守る体制でいると、ママも疲れてしまいますよね。SIDSで亡くなる赤ちゃんは、半年未満に多くみられるのと、自由に両側に寝返りがうてるようなったら、新生児期ほど心配しなくて大丈夫と考えてください。

また、パパと交代で赤ちゃんを見守るようにするのもいいでしょう。ママの「眠れない」問題を軽減できるほか、子育て中に起こりうるリスクを夫婦で共有することで、より安全に赤ちゃんを見守ることできますよ。

どうしても「うつぶせになっていないかな…」と、気になる人もいると思いますが、ママが無理せずストレスを感じない範囲で見守ってあげるようにしてくださいね。

 

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森戸やすみ先生

小児科専門医。一般小児科、NICUなどを経て、現在は 「どうかん山こどもクリニック」に勤務。2人の娘の母。朝日新聞アピタルで「 小児科医ママの大丈夫!子育て」連載中。「小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫」(内外出版社)「ママの子どもの病気とホームケアBOOK ~いつものケアから不調のときの対処法まで」(内外出版社)など著書も多数。

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