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2人目出産後は赤ちゃん中心の生活になるけど、「お姉ちゃん業を忘れる時間」が必要だった! by たんこ

それは、2人目の出産を終え、半年ほど経った頃でした。

 


4年ぶりの赤ちゃん育児に奔走し、疲れた様子の私を見て、夫が「一人での息抜き」を提案してくれたのです。

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久しぶりの一人時間にドキドキしつつ、
一人でのびのびするのもいいけど、ニンゲンと…

大人のニンゲンとしゃべりたい…!

そう思った私は、ちょうど上京してきた友人と、計画を立てることにしました。


まるで遠足のプログラムを組むように、映画に、ランチに、ショッピング…
生まれたばかりの息子を夫ひとりに任せる不安はありましたが、こんな機会、なかなかありません。
出来る限りの予定を詰め込みました。

 

そして当日…。

「ママ、お友達と会ってくるね!」

と、娘に言うと…

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「みーちゃんも行く!!」

瞳を輝かせる娘。

やってしまった…
もっと早く、娘にも言っておくべきだった。

一緒に行くと言っても、予定のひとつの映画は、娘の苦手なアクション映画。
明るいアニメ映画ですら大きな音と暗闇にパニックを起こしてしまった娘には、
とても難しいスケジュールです。

でも…
娘はどこに行くのだろうと、キラキラとした笑顔をこちらに向けています。
そんな娘をおいていくなんて、とても出来ませんでした。

急ぎ友人に連絡し、相談すると…

「そうだよね。大丈夫!連れておいで。一緒に遊ぼう!」

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友人は、この時点で気を利かせて、映画のチケットを予約してくれていました。
支払い済の映画チケットは、もう払い戻すことが出来ません。
それでもいいから、連れておいでと友人。
何度も謝りながら、感謝しながら、私は娘の手を引き、バスと電車を乗り継ぎ、目的地へと向かいました。

この半年間、生まれたばかりの息子中心だった生活。
そんな中で、こうして娘と二人で出かけることなんて、まったくありませんでした。
電車に乗るだけで楽しそうな娘の様子に、私もほっこり…

待ち合わせの場所に着くと、友人は笑顔で娘を迎え入れてくれました。

そこからは、可愛い雑貨屋さんに行き、大好きなキャラクターショップに行き、
素敵なパンケーキを食べ… 夢のような時間を過ごしました。

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息子がいつ目覚めるか、息子の泣き声がいつ聞こえてくるかと神経をとがらせて
食事もゆっくりとることが出来ない毎日の中では、
じっくり写真を撮りながら、おしゃべりしながら食事をとれるのも、夢のようでした。

いつのまにかすっかりおしゃべりになった娘は、友人との女子トークにも花を咲かせます。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰り道…

疲れてうとうとする娘を抱っこして、私は電車に乗り込みました。

「みーちゃん、大きくなったなぁ…」

「こんな風にみーちゃんを抱っこするの、いつぶりだろう…」

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毎日、息子を小脇に抱えている中で、娘とは手をつなぐばかり。
手をつなぐことも出来ず、私の前を一人で歩かせてしまうこともありました。
妊娠後期から出来ていなかったとなると…どのくらいぶりなんだろう。

息子を笑顔で迎え入れてくれた娘といえど、息子中心の生活は
娘にとっても慣れない、緊張ばかりの生活だったはず。
そんな中で、息子ばかりでなく、私のことまで支えてくれている娘。

ママが育児を忘れる時間も欲しいけれど、
娘にとっても「お姉ちゃん業を忘れられる時間」が、必要だったのかもしれない…

眠りに落ちた娘をぎゅっと抱きしめ、ぬくもりを満喫しながら、
私たちは家路につきました。

それからというものの…

まだまだ危なっかしい息子に気をとられてしまう毎日ですが、
それを見守ってくれている娘への感謝を忘れず、
息子を抱き上げたら、そのぶん娘もハグするように、
息子の手を引いたら、そのぶん娘とも手をつなぐようにしています。

私自身も、弟のいるお姉ちゃんでした。
幼い弟に振り回される母の大変さを頭では理解していても、
その背中を追い続けるのは寂しかった記憶があります。
娘には、できるだけそんな思いはさせないように…
させてしまっても、ひとりじゃないよと伝えるために。

コロナ禍で、娘とのデートはなかなか難しくなってしまいましたが、
息子を夫に任せて、娘とDVDを見たり、ゲームをしたり…
これからも、二人時間を大切にしていこうと思っています。

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著者:たんこ
年齢:31歳
子どもの年齢:6歳と2歳
発達ゆっくりさんな娘と能天気な夫と、新たに加わった暴れん坊な息子と暮らす、元ひきこもりの凶暴な大根です。

instagram:@kei_mio
twitter:@mio_tanko

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