みなさんこんにちは。
白目みさえです。
帝王切開を終えた「傷が全然癒えていない人」である私ですが
自分の回復よりも子どもに乳を絞り出すという使命を優先する日々が始まりました。
私の出産した産院はいわゆる「母子同室」ではなく。
授乳室や詰所に行かないと基本的には赤ちゃんに会えませんでした。
(面会の際などには部屋まで連れてきてくれるシステム)
授乳時間以外は赤ちゃんを預かってくれているので、沐浴なども授乳と授乳の合間に済ませてくれていて。
いざ授乳しに行ったら「あれ?服変わってるやん。お風呂入れてもらったの?」みたいな感じで、授乳以外の赤ちゃんのお世話はお任せしていました。
入院生活って勝手にご飯は出てくるし、家事はしなくていいし、授乳時間以外は寝ていられるし、自分のお風呂なんかもうどうでもいいしって感じなので(良くない)、私がすることなんてほとんどないはずなのですが、なぜかめっちゃくちゃしんどいのです。
そんなある日のこと…。
(赤ちゃんが泣いていると夜中でもナースコールで教えてくれる優しいシステム)
入院生活も5日ほど経った頃でしょうか。
ナースコールの呼び出しを受けたのに初めて起き上がれませんでした。
二度寝とかそんな意識も本当になくて。
感覚としては「気絶」。
頭の中では「行かなきゃ」と思っているのに。
なんだったら娘の泣き声が幻聴で脳内で聴こえているのに。
全く体が動かなかったのです。
(数分後)
再度ナースコールで呼ばれました。
多分時間にしたら数分だと思うのですが…。
私は妊娠高血圧症で出産前から入院していて、出産後も血圧がなかなか下がらず、患者としては「要注意者」だったと思うので、「催促」とかではなく普通に心配されていたと思います。
(やべえやべえ)と思いながら、その名の通り白目で起き上がったところ、
ナースコールからさらに名前を呼ばれました。
なんですか?なんか持っていくものありましたっけ?
書類なんか出し忘れてます?
(基本的に忘れん坊)
なんて思いながら聞いてみると、返ってきたのは意外なお言葉でした。
女神降臨。
そうなんです。私多分。
すごく疲れていたんです。
今思えば、帝王切開の傷が治り切っていない中、毎日きっちり3時間ごとに授乳室まで往復しておっぱいをあげて、帰ってきてちょっと寝たと思ったらまた授乳。
慣れない細切れ睡眠や、入院生活のあれこれ。
あとなんか毎日注射されたり点滴されたり。
隙あらば血抜こうとするし。何が目的なん。(検査や)
食べても食べても全部乳として持っていかれるし、
体力を貯金しようにも、蓄えた分は全て使い果たすので「自転車操業」状態。
そりゃあ疲れますよね。
毎日ゴリゴリに体力が削られていくのに、回復方法が「寝る」しかない上にそれすらままならないんですから。
一瞬「寝る」だけで回復するなんてゲームの中だけの話ですよ。
そして何より嬉しかったのが看護師さんに言われた
「入院中くらいゆっくりしな」というお言葉。
なんでもかんでも丸投げしてしまうと、結局帰ってしんどいのは自分ですが…。
どちらにしても退院したら全部ひとりでやらなければならないんですもの。
助けてくれる人が周りに居るのなら、我慢せず無理せず助けてもらえばいいのです。
ちなみにあとで聞いたのですが、2人目3人目のお母さんは結構「今日もう疲れてて寝たいんでお願いしまーす」とか言って、搾乳した母乳預けてたりしたそうです。
私も2人目のときは何度かお願いしました。
(※病院の方針やシステムによってはできない場合もあります)
これから出産するママたちへ。
産後の入院期間で一番大事なのは「自分の回復」であるということは覚えておいていただけると嬉しいです。
退院してからは…戦争ですから…(白目)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:白目みさえ
年齢:30代
子どもの年齢:6歳、4歳
心理師として精神科に勤務するとしごの母。生粋のオタクです。基本的に白目をむいて育児をしており、その様子をカルタにしたものを増産しています。ライター、イラストレーターとしても活動中。
インスタグラム:@misae_mon
NAPBIZ公式ブロガー:「日々白目むいてます」
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