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男の子はママっこになる⁉ ちょっと痛くて変わったスキンシップ が愛おしい… by たんこ

我が家の長男は、現在3歳。
娘に続き4年ぶりの赤ちゃん育児はとても大変で、それでいて楽しいものでした。

 


しかし、気になったのは、

『男の子はママっこになる!』『男の子はおっぱい離れが難しい!』という噂でした。

確かに私の弟も、歯が生えそろった後もおっぱい離れせず、流血の毎日だったと、母から苦労話は聞いていました。
うちの息子もそうなるんだろうか…なんて思いながらも、久しぶりの授乳期を楽しんでいました。

 

そして、その日は突然やってきます。

息子の1歳の誕生日を前に、私が持病の悪化で、母乳にあまりよくないとされる
お薬を飲むことになってしまったのです。
名残惜しいけど、母乳に影響のあるお薬。
恐る恐る、母乳をあげるのをやめてみると…。

あっさりクリア!

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しかし、我が家は母乳ミルク混合なので、まだ哺乳瓶でミルクは飲み続けています。
これもいずれは、変えていかねば…。

案の定、息子は哺乳瓶を手放さなくなり、スパウトを投げ捨て、
麦茶の入った哺乳瓶をずっと咥えているようになりました。

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歩いている時も、遊具で遊んでいる時も、哺乳瓶を咥えてブラブラ…。

眠るときも、おしゃぶりのように空っぽの哺乳瓶を咥えていました。
これはたぶん、危ないしお口にとってあまりよくない…。

それと同時に、歯もだいぶ生えそろってきた息子は、
哺乳瓶の乳首をかみ切るようになってしまいました。
かみ切っては、その穴に指を突っ込んで遊ぶ息子。
結構、お高いんですけどその乳首…!!

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嚙み切った破片を誤飲する恐れもあるため、
これは本気で、哺乳瓶を卒業させなければ…!
おっぱい離れが早かったために、ちょっと口さみしいんだろうな…
と、申し訳なく思いながらも、哺乳瓶の乳首を買うのをやめ、スパウトに置き換えました。

すると…

またまた、あっさりクリア!

意外と、なければないでなんとかやっていくタイプらしい…
なんて適応力の高さ…!

こうして、おっぱいも哺乳瓶もあっさり卒業した息子ですが、
ひとつだけ卒業できなかったものがあります。

 

それは…髪の毛!

何故か赤ちゃん期から、眠るときに私の髪の毛を触る癖がある息子。
向かい合って抱きしめようとしても、あっち向け、と指図され、
反対側を向かされて髪の毛を捧げることになります。

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抱っこじゃなきゃ寝ない、ということもなくとっても楽なのですが、
髪を指に絡ませ、ひっぱられるとなかなか痛く、
ただでさえ持病の治療で抜け毛が激しいのに、さらにブチブチと髪の毛を抜かれる毎日。
おまけに、なぜかくるっと180度回転し、足でも髪をさわさわブチブチされ続けるのです。


寝る前の小一時間はこの痛みと戦わなくてはいけないため、
それなりにストレスも溜まっていました。

3歳にもなると脚力も強くなり、髪を触る勢いで、頭を蹴られることも日常茶飯事。
いびきをかいて気持ちよさそうに眠る夫を横目に、この痛みに耐え続け、
眠った息子の寝相を整えてから、私はやっと眠りにつけます。

 

なんで私だけ…
そんな風に思い、「もうやめて!」と布団をかぶった日もありました。
ミルクをあげるのとは違い、夫に頼むことも出来ません。
ちくちくヘアの夫では、代わりに髪を触らせることも出来ず…
でも、私よりもうんとサラサラヘアのお姉ちゃんの髪はなぜか触らない息子。

やっぱり、母親である私の髪がいいんだ…。

嬉しいような、切ないような…
しかし、私には、思い当たるフシがありました。
思い当たるも何も、私自身も、幼い頃に母親の髪の毛を触らなければ眠れない子どもだったのです。

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息子が知る由もないそんな私の姿を、思い起こさせるような習慣。
遺伝とは、恐ろしいものです。


確かに、私にもわかります。
とてもいい指ざわりで、いい匂いで、ほんのりあったかくて、
手ぐしをしているだけで心地よくなるのです。
息子もあの頃の私のように、心地よさに包まれながら、眠りにつきたいんだ…
母親は、ひたすら痛いけど…。

このことを母に伝えると、母は「私も痛くて仕方なかったのよ~」と笑っていました。
私も母の苦労を知らずに、さわさわ、ブチブチしていたんだな…と、ほろ苦い思いでした。

あっという間に思春期を迎え、母親とも距離を保つようになってしまった私には
あの時のように母親の髪の毛を触れと言われても、今はとても、恥ずかしくて出来ません。
男の子である息子も、あっという間に成長して、この時の思い出話が信じられないくらいになるんだろうな…
そう考えると、こうして私のボサボサな髪の毛をありがたがってくれるのも
長い人生の中では一瞬のこと。
そう思うと、このちょっと痛くて変わったスキンシップも、愛おしく思えるようになりました。

まだまだしばらくは抜け毛との戦いかもしれませんが、
息子が飽きるまで、背中でぬくもりを感じながら、付き合おうと思います!

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著者:たんこ
年齢:31歳
子どもの年齢:6歳と2歳
発達ゆっくりさんな娘と能天気な夫と、新たに加わった暴れん坊な息子と暮らす、元ひきこもりの凶暴な大根です。

instagram:@kei_mio
twitter:@mio_tanko

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