「安心毛布」って聞いたことありますか?
眠る時に手離せない、安心できる存在。
うちの息子はるたにもそれがあり、「ぬの」と呼ばれています。
今回はそのはるたの「ぬの」の思い出です。
おなかの中にいる赤ちゃんが男の子だとわかって、何か我が子に買いたくて、初めて買ったベビーグッズがおくるみでした。
オーガニックコットンの3枚セットのふわふわのおくるみ。
生まれてすぐの息子をくるみました。
新生児期はこれでおひなまきをすると、よく眠ってくれました。
3ヶ月後にはこのおくるみを自分でさがしてたぐりよせ、ぎゅっとにぎって眠るようになりました。
自分から求めるようになったのはこの頃から。
1歳で入院した時、手術をしてICUに入ることになり、1日にわずかな時間しか面会できなくて、ついていてあげられなかった私の代わりにずっとそばについててくれたのは、このおくるみでした。
2歳。
「ぬの」という名前がつきました。
白地に青い柄が「しろぬの」。
青地に白い柄が「あおぬの」。
この2つが大好きで、真っ白の無地だった真っ白ぬのは、あまり使われなくなりました。
肌身離さず持ち歩くようにもなりました。
緊張する場面や眠る時、安心したい時ははぎゅっと握るのがクセでした。
洗ったら「ふわふわにそだてたのに」と泣かれたこともありました。(乾燥機までかけるとふわふわが持続することが判明し、解決。)
3歳になり幼稚園へ入園。
幼稚園へ行くときは「ぬの」と離れて過ごす時間。
入園当初は帰ってきたらぬのをぎゅうっと抱きしめていたけれど、いつの間にかやらなくなりました。
4歳、妹が生まれた時、そっと自分のぬのをかけてあげていました。
妹を受け入れた、はるたなりの行動なんだろうなあって
これは母は泣きました。
そして現在6歳。
マントにしたりハンモックにしたり、遊びに使うことが多くなって、
安心毛布というより一緒に遊んでくれる相棒みたいな存在。
もう寝る時も不安な時もなくても大丈夫。
でもあったほうが嬉しい。
大事な宝物。
もう端はぼろぼろで、
ちぎれたところ縫わせて!と言っても、「これも大事なぬのの一部だから」とかたく断られました。
まさか6年以上、
毎日使ってくれるなんて、
買った時には想像もしていなかった。
大切に使ってくれてありがとう。
ぬのさん、いつもはるたの心まで
まるごと包んでくれてありがとう。
まだもう少し、お世話になります。
ちなみに妹にも生まれた時同じようなおくるみを用意しましたが、全然定着せず。すでにタンスの肥やしです。人それぞれ!
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:6歳、2歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。