1歳2ヶ月の頃、はじめて一時預かりを利用したときのエピソードです。
わたしの仕事の都合で、どうしても平日に3時間ほど預かってもらわなければならなくなりました。
わたしとふたりや夫とふたりという状況はあっても、親のどちらとも離れたことはそれまでありませんでした。
コロナ禍で育ったこともあり、わたしたち両親以外の大人と接する機会もほとんどありません。
絶対に大泣きするだろうな、、、息子の性格などをどう伝えたらいいかな、、、と、わたしの方がドキドキそわそわしながらその日を迎えました。
預かりをお願いする保育園につき、息子を抱っこしたまま手続きや荷物の受け渡しをしました。
まだ、息子は何もわかっていない様子。
保育士さんが息子を抱っこして引き取ってくれて、少し会話しようかと思った瞬間、
「大丈夫です!お母さん、行ってください!」
と言われました。
反射的に「ハイ!お願いします!」と言って施設を出て、ドアの方を振り返ると、、、
息子の姿はもう見えなかったけど、明らかに息子の声で泣き声だけが聞こえます。
後ろ髪をぐいぐい引かれながら、仕事に向かいました。
3時間たってお迎えに行くと、息子の泣き声はしません。
ホッとしていると保育士さんが息子を連れてきてくれました。
わたしの顔を見るなり泣き出す息子。
保育士さんによると、ついさっきようやく遊び始めたけどほとんどずっと泣いていたそう。
でも「ごはん、好きですよね」とクスクス笑いながら、「ごはんの時だけすごくご機嫌でしたよ!」と言われました。
帰り道はぐずって大変かなあと思ったけど、抱っこしたらケロッとしていました。
がんばったねと背中をポンポンしたら、息子もわたしの背中に手を回してポンポンしてくれました。
ほんの3時間だったけど、離れている間に急に一回り成長したように感じた一日でした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:かめかあさん
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
北海道から上京したのんびり夫婦+リクガメ+息子で暮らしています。結婚10年目の2019年8月に、息子ごんさんを出産しました。妊娠中からインスタグラムで絵日記を描いています。
インスタグラム:@kamekaasan
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。