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登園準備に時間のかかる息子。その行動に隠された、ホントの気持ちは… by たんこ

うちの息子は職人肌。
テキパキと、身の回りのことだけでなく
周りの人の手伝いまでしてくれて、
とっても助かっているのですが…

最近は、幼稚園の登園準備に時間がかかっています。

 

寝起きはそんなに悪くないはずなのに、布団でしばらくスキンシップする
まったりタイムが必要で…。
持病の悪化で抱きかかえて格闘する体力もない私は、付き合うしかありません。

朝食も、必ず「あーん」。
夕飯は一人でかき込んで食べるのに、
朝は甘えて「あーん」が必須です。

お着替えも、自分で出来るのに
「こっち?こっち?」と、前後ろが間違っていないか
何度もニコニコ聞いて来ます。

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一方で私は大忙し。
お姉ちゃんを小学校に送り出した後とは言えど、
この後には仕事が待っています。
化粧も着替えも3分で済ませ、バタバタと動いている中で
息子はコロコロと遊びながらゆっくりお支度…

さすがに、焦りを感じてしまいます。

園への道すがらも、何故かあえて遠回りルートを選ぶ息子。
道端でお花を見つければ食いついて見るし、虫なんて見つけた日には
しばらく追いかけっこです。
そして車止めブロックには、必ず乗って歩く。

“急いでいるのに…!”

しかし、やっとの思いで園に到着すれば、そこからはスムーズ。
さっさと消毒を済ませると、振り返りもしないでスタスタと中に入っていくのです。

“もうちょっと慌ててもらえると、助かるんだけど…”

そんなことをふと、思ってしまうのでした。

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そんなある日のお迎え時間…

いつもはさっさと帰り支度を済ませてやって来るのに、
この日は妙にもたついていました。

いや、もたついているというか…

お気に入りの先生と、いちゃいちゃしている…!

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その先生は、息子お気に入りのグレイヘアの先生。
どこか大好きなおばあちゃんに似ている、ベテランの先生です。

息子はその先生の足元にまとわりつき、
わざとポケットに園のおもちゃを隠して
「あれ~?返してよ~」と言われてニヤニヤ…
帽子は投げるし、靴だってわざと逆に履こうとして、
「違うよー!逆、逆!」
とツッコまれ、これまた嬉しそう…

な、なにこれ…

息子、好きな子にわざとめんどくさいことするタイプ…!?

一通りのやりとりを済ませて
やっとのことで帰ってきた息子は、満足そうな表情です。
ただでさえ忙しい先生に、こんなめんどくさいことを…
申し訳ない思いでいっぱいでした。

でも…

 

“朝、息子がもたもたするのってもしかして、私とこうしてふざけたいから…?”

 

忙しさから、つい足早に、無駄なことを排除してしまっていた朝の私。
でも、息子はもうちょっと遊んで、ふざけて、笑いたかったのかもしれない…
私と、もうちょっと一緒にいたかったのかもしれない…
そう、気付きました。

そう思うと、時には苛立ってしまっていた息子のマイペースぶりが
なんとも愛おしく、そして切なくなるものです。

 

“この子は私を困らせたかったわけじゃなくて、一緒にいたかっただけなんだ…。”

 

私だって、仕事や家事がなければ、
かわいい息子とずっとこうして、まったりしていたい。
その気持ちは、同じでした。

それからは、少し起こす時間を早くして、
一緒にまったりしたり、遊んだりする時間を持つようになりました。

 

 

せっかちな私は、遅刻で迷惑をかけるわけにはいかないと、
つい焦ってしまうのですが…
息子のゆっくりお仕度が“私と一緒にいたいからだ”と感じてからは
心に少し、ゆとりを持つことが出来るようになりました。

あと数年もしたら、お姉ちゃんのように、
さっさと身支度して、ひとりで学校に出発するようになる。
もしかしたらその頃には、手をつなぐことも恥ずかしがるようになるかもしれない。

それまでは、この朝の時間を、
手をつないで一緒に登園できる時間を、大切にしたいと思います!

 

 


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著者:たんこ
年齢:31歳
子どもの年齢:6歳と3歳
発達ゆっくりさんな娘と能天気な夫と、新たに加わった暴れん坊な息子と暮らす、元ひきこもりの凶暴な大根です。

instagram:@kei_mio
twitter:@mio_tanko

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