こんにちは。白目みさえです。
今回は出産後しばらく経って、ぼちぼち人を呼べるくらいになった頃のエピソードです。
子どもが必死に寝返りを練習する頃になると、それまでは気を遣って訪問を遠慮してくれていた友達も「そろそろ見に行っていい?」と会いに来てくれることが増えました。
私も少しだけ、ほんの少しだけ余裕も出てきたので誰かの訪問は楽しみでした。
(まだ大して動かないからね)
そんなある日、
突然インターホンが鳴り、誰だろうと思っていたのですが
義母が「親戚からもらったお米を持っていくね」と連絡してくれていたことを思い出し、私は意気揚々と扉を開けました。
するとそこに立っていたのは…
いらっしゃいませ大姑様。
まだ義母が車から荷物を下ろしていたのに勝手にインターホンを押しちゃった模様。
大姑さんは夫のおばあちゃん。
しっかりしていてお元気はお元気なんですが、
ちょっと足腰が弱っていて、歩くときは杖必須。
家でも基本的にずっと座っていらっしゃって
テレビの前は大姑さんの特等席でした。
ちょっとマジでそれはやめて!!!
大姑さんは大の子ども好きで…。
息子・娘が4人いて、さらにその孫が数人。
そして最近は私たち含め孫の子どもの出産ラッシュだったのでもうウハウハ。
それもあって私たちが少し目を逸らした隙に、ベビーベッドにすっと近寄り
プルプル震える足で柵越しに赤ちゃんを抱こうとしていました。
姑と一緒に叫びましたよね。
「おばあちゃん!やめて!!!」
姑にめっちゃ怒られてました。
いや私もそれはあかんと思う。
だってご自分の体すら杖に預けていらっしゃるのに。
自分で赤子抱き上げられるわけないですやんか。
大姑さんに赤ちゃんを抱いてもらうときは座ったままでした。
もう待っている大姑さんがソワソワしていてこちらまでワクワクが伝わってきました。
そうやって会うたびにひ孫を抱いてくれていた大姑さんですが。
次女が生まれて間もなく、天国へと向かわれました。
多分もうお力もそんなに残っていらっしゃらなかったのに。
暴れる1歳の長女をずっと抱いてくれていたり
生まれたばかりの次女のことも最後までずっと気にかけてくれていました。
正直娘たちは大姑さんの記憶はありません。
「おっきいばーちゃんってのが居たんでしょ?」ってくらいの認識。
でも娘たちを抱いて笑っておられる写真を見れば
娘たちも自分たちがいかに愛されていたかがわかると思います。
本当に嬉しそうで幸せそうで。
とても短い間ではありましたが
大きく深いたくさんの愛情をいただきました。
大姑さん。本当にありがとうございました。
著者:白目みさえ
年齢:30代
子どもの年齢:6歳、4歳
心理師として精神科に勤務するとしごの母。生粋のオタクです。基本的に白目をむいて育児をしており、その様子をカルタにしたものを増産しています。ライター、イラストレーターとしても活動中。
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NAPBIZ公式ブロガー:「日々白目むいてます」
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