こんにちは、ユーラシアです。
幼稚園児がいる我が家では、2月のイベントといえばバレンタインよりも節分。
豆まきが楽しいとか恵方巻きがおいしいとかはもちろんですが、何より子どもの内面の成長を実感できる絶好の機会となっています。
というのも、鬼に対する反応が年々変化しているからです。
うちでは鬼を利用したしつけをやっていなかったせいか、幼い頃の息子は鬼という存在にさほど恐怖心を持っていませんでした。
さすがに2~3歳の頃は多少怯えてはいたものの、年少さん辺りではむしろ屈託なく「鬼が来たらやっつけるぞー」と鬼の来訪を楽しみにしており、実際に鬼(に扮した夫)が突如リビングに現れても笑いながら追い回していたくらいです。
そんな息子に変化が現れたのは年中さんになってから。
節分の数日前から「また鬼が来るのかな……いやだな……」と呟くようになり、「うちに来る鬼って、お父さんがお面をかぶってるだけだよね?そうでしょ?鬼って本当にいないでしょ?」と確かめようとしてきたり。
鬼に対する知識を得たこと、また想像力が豊かになったことで、今までは感じたことがなかった恐怖を覚えたのかなと思います。
当日も「お父さんなんだよね!?」と言いながら、こわごわ豆を投げる息子。あんまり怖がらせるのは可哀想だったので鬼には早々に退場してもらいました……。
この変化は息子だけでなく、幼稚園のお友達にも現れてました。
息子が通う幼稚園の節分イベントでは先生が鬼に扮するのですが、これが結構凝っていて、彫りの深い鬼の仮面をかぶり全身タイツを着た先生が金棒を手に教室に飛び込んでくるんです。
かなり迫力があり、毎年どの学年でも泣いて逃げ回る子がいるくらい。
なので節分の時期になると、何も知らずに呑気に豆まきを心待ちにしている年少さん、「今年もあの鬼が来るんだろうか」と不安そうな年中さん、鬼の再訪を悟って完全に鬱になっている年長さんの姿が確認できるんですよね。
子どもにとっては笑い事ではないでしょうが、鬼の来襲を憂う園児の姿は正直無性に可愛く見えてしまいます。
と同時に、鬼の襲撃にそなえて迎撃作戦を練る年中さんや、泣いて怖がる子を守りながら鬼に立ち向かう年長さんの姿もあるそうで、恐怖心だけでなく勇気や友情が育っていることもわかって毎年感心しています。
節分にこんなドラマ性があったなんて、子育てを通じて初めて知りました。
今年は小学校入学目前の節分、息子が鬼にどのような反応を見せるか楽しみに準備を進めています。
鬼が来たらどうする?と聞いてみたところ「鬼なんてもう怖くないよー!思いっきり豆を投げて追い払ってやる!」と意気込んでいましたが、果たして鬼を目の前にしても強気でいられるのか、期待です。
ところで節分といえば年の数だけ豆を食べますが(年の数+1個多く食べる説も)、私はもう胸焼けがして食べられなくなって、自分の変化というか加齢を実感したりもします。近年はもはや自分の正確な年齢が分からなくなりつつあり……こんな成長は知りたくなかった。
(※5歳以下の子は誤嚥の危険があるので、硬い豆は食べさせないようにしてください。うちはたまごボーロなどお菓子で代用していました)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:5歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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