手術は本当にあっっと言う間に終わりました。
実際は2時間くらいかかったようでした。
その後病室に戻り、心配そうに見守る夫と母の前で1時間ほどぼーっとしたまま過ごした後、ふとあることを思い出して夫に尋ねました。
術後の説明は夫だけに行われることになっていたので、もし摘出したものを見せてもらえたら、スマホで写真を撮っておくように伝えていたのです。
後から先生に聞くと、これは「皮様嚢腫(ひようのうしゅ)」と言って、髪の毛や歯が中に発生して詰まってるタイプの腫瘍とのことでした。
なぜそこに髪の毛が…
自分の体の中にこんなものが入っていたのかと思うとゾッとしました。
しかしこのタイプの腫瘍ならもう、ほぼ100%良性であるため、安心してもらってよいという話もあり、ホッとしたのを覚えています。
その後、5日後には退院しました。
腹腔鏡手術は傷口が小さくて、術後の回復は早いと聞いていましたが、予想していよりも痛かったです。その後は、実家でゆっくりしながら、3ヶ月後に迫っていた結婚式の準備をしました。
そして無事に結婚式を挙げ、その約半年後…
このあと、この右側卵巣からの排卵で妊娠し、長男を出産したのです。
もし手術前に茎捻転を起こして右卵巣を失っていたら、長男に会えてなかったわけですから、あのとき卵巣を温存できて、本当によかったなあと今ではつくづく思います。
以上で、私の卵巣嚢腫・手術体験記は終わりです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:みたん
年齢:30代
子どもの年齢:3歳、2歳
インスタグラム・ブログにて日々のいろいろをイラストで描いています。元看護師・助産師、今は専業主婦。子どもは2歳差の兄妹(KPくん、ツーちゃん)。夫は天然です。
ブログ:みたんぶろぐ
インスタグラム:@mitandays
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