わが家は、3人+リクガメ1匹で暮らしています。
息子が生まれる10年ちかく前から一緒で、メスだけど名前はつよし。
みんなつよちゃんと呼んでいます。
息子は生まれた時から、リクガメがそばにいる生活。
けれどリクガメはサルモネラ菌の心配があるので、「一緒に遊んだら手を洗う」「遊んでいるときは自分の手をなめたり何か食べたりしない」などの約束を守れるようになるまで、一緒に遊ぶのはおあずけでした。
庭で一緒に遊べるようになったのは2歳前くらいからです。
それでも1歳を過ぎた頃から、つよしのことをいつも気にかけるようになりました。
まだ「とうさん」「かあさん」と言えるようになる前に、私たちのまねをして「とぅおた(つよちゃん)」と名前を呼んだときには驚きました。
1歳半頃、息子の成長を感じるできごとがありました。
わたしがつよしにごはんをあげている時、うっかりお皿を寝床に落としてしまいました。
つよしには当たらなかったけれど、とっさに「ごめん!つよちゃん!」と大きな声を出してしまうと、そばにいた息子が「うわーーーん!」と号泣。
大きな声に驚いたのだと思って抱きあげても、息子はなかなか泣きやみません。
普段とは違うなんだか悲痛な泣き声で、こんなに泣きやまないことも珍しいことでした。
するといきなり「とぅおた!えーーん!」とつよしのところに駆け寄ったのです。
どうやら、つよしに何かあったと思って泣いていたみたいです。
いつの間にか共感とか心配の気持ちが芽生えたこと、自分以外のもののために泣いたことに、しみじみと成長を感じました。
これからもつよしには、息子にとって特別な存在でいてほしいなあと思っています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:かめかあさん
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
北海道から上京したのんびり夫婦+リクガメ+息子で暮らしています。結婚10年目の2019年8月に、息子ごんさんを出産しました。妊娠中からインスタグラムで絵日記を描いています。
インスタグラム:@kamekaasan
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