こんにちは!はなわめぐみです。6歳の娘と2歳の息子を育てています。
連載では息子が産まれる前、娘が2歳の頃のことを遡って書いています。
9週で稽留流産と診断され、掻爬手術を受けた直後、胞状奇胎の疑い。
病理検査の結果、その疑いが晴れたのも束の間、翌日虫垂炎で緊急手術・入院…と、ほんの1ヶ月ほどの間にめまぐるしい日々が続き、すっかり心身共にボロボロになってしまいました。
一時預かりで利用していた保育園の先生が「からだがつらいでしょう」と気にかけてくださり、ご厚意で娘の一時預かりを増やしてもらいました。
盲腸の手術後の痛みで娘の相手をするのが辛かったので、とても助かりました。 そうしてできた1人の時間。
それまでのめまぐるしい日々の反動なのか、1人になると何をしていても何を見ても涙が出てきてしまう。
いなくなってしまった赤ちゃんのことばかり考えてしまう。
流産のことを話した方に、「心拍が確認できる前でよかった。心拍が確認できたらもっと辛かった」と言われました。
その方は私を慰めようとして言ってくれたんです。
でも、私は辛くなったとしても一度でいいからあの子の心音を聞いてみたかった。
産んで顔を見て抱っこしておっぱいをあげることはもちろん、エコーで動く姿を見ることも、心音を聞くことすら叶わなかった。
せめて、もっともっとお腹に話しかければよかった。
お腹を撫でてあげればよかった。
週数がかなり早いうちに成長が止まってしまったので、そんな感覚もないし、聞こえないこともわかっているんです。
お腹から出てきた姿を見ることも叶わなかった。
見せられるものではないかもしれないけど、どんな状態であっても手術後に見せてくれと言えばよかった。
ぐるぐるぐるぐる考えて、娘の笑顔を見て正気を取り戻す。娘が寝た後また「何故、何故」と泣く。そんな毎日でした。
これはまずいと助産師外来を予約したり、心療内科の受診を検討したりとあれこれ足掻きました。
夫と相談し、しばらく実家に帰ったりもしました。
…結局、決定的に気持ちを立て直すきっかけはなく、毎日毎日泣いて、ぼんやりして、また泣いてと繰り返す中で、少しずつ泣く時間は減っていきました。
辛いのは変わりないけど、それでもだんだん「つらい、悲しい、何故」以外に、妊娠がわかった時「お腹に来てくれて本当にうれしい」と思ったあたたかい気持ちを思い出すことも増えてきました。
日にち薬とはよく言ったものだと思います。
そうして、主治医から妊活再開が許可されました。
つづきます。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:はなわめぐみ
年齢:30代
子どもの年齢:6歳、2歳
instagram:@mgmhnw
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